研究課題
基盤研究(C)
ジグザグ端グラフェン・ナノリボンでは,不純物等による乱れがあっても後方散乱無しで電子を完全透過させる完全透過チャネルが発現するためアンダーソン局在が生じない.この様な特徴を持つナノリボン系における電気伝導の性質を明らかにすることを目的として研究を進めた.結果として,電気伝導の統計的な振る舞いはチャネル数が非対称なユニタリ普遍クラスによって記述されることを明らかにした.また,ナノリボン系における完全伝導チャネルは位相緩和に対して極めて頑健であることを示した.
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