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2009 年度 実績報告書

砂山の臨界状態の解明から地震の予測法を探る試み

研究課題

研究課題/領域番号 21540442
研究機関(財)深田地質研究所

研究代表者

吉岡 直人  (財)深田地質研究所, 客員研究員 (10167728)

キーワード地震 / 臨界状態 / 砂山崩し / 光弾性 / 応力鎖
研究概要

本研究は、砂山の崩れ方と地震の起り方の類似性に着目し、砂山の崩れ方を詳細に把握することによって、地震発生の予測へのヒントを得ようとするものである。そのために、実際の砂を使った砂山崩しの実験だけでなく、光弾性物質を使った2次元の砂山崩し実験を行い、砂山の内部に発生する応力鎖の構造解析を行うことを、本研究の主たる内容としている。光弾性写真を利用して砂山内部の構造を観察することは、これまでは、直感的に把握することには適しているが、定量的に表現したり解析したりすることは困難であった。本研究はこの点を克服し、定量的に、しかも自動的にコンピューターによって処理することを目標の一つとしている。
平成21年度は、光弾性物質による砂山崩し実験を行ってデータを採取するとともに、光弾性写真の解析法の開発を試みた。並行して行っているガウジ層のせん断実験においても、光弾性物質を用いており、これと併せて解析法の開発を行った。これにより、応力鎖の方向と強度を自動的に検出して、ローズダイアグラムなどによって表現することが可能となった。また、任意の2枚の写真の差をとることにより、その間の変化が定量的に追うことが可能となった。
また、実際の砂を使った砂山崩しの実験も併せて行っており、砂山の「重量」というスカラー量だけでなく、どの部分が崩れるかといった、いわばベクトル量に着目した観点も盛り込んだ解析法を開発することも試みている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] せん断応力下にあるガウジ層の内部構造解析とすべり予測の試み2009

    • 著者名/発表者名
      吉岡直人
    • 雑誌名

      財団法人深田地質研究所 年報 No.10

      ページ: 109-121

  • [学会発表] An analysis of the internal structure of gouge layers under shear stresses and a trial for prediction of slips2009

    • 著者名/発表者名
      吉岡直人
    • 学会等名
      American Geophysical Union 2009 Fall Meeting
    • 発表場所
      米国サンフランシスコ
    • 年月日
      2009-12-17
  • [学会発表] せん断応力下にあるガウジ層の内部構造解析とすべり予測の試み2009

    • 著者名/発表者名
      吉岡直人
    • 学会等名
      日本地震学会2009年度秋季大会
    • 発表場所
      京都大学吉田キャンパス
    • 年月日
      2009-10-21

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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