研究課題
基盤研究(C)
金星大気の謎を解明するため地上から赤外分光観測を行った。最大の力学的謎は大気の「超回転」と呼ばれるもので、惑星本体の60倍の速さで大気が回転している。分光観測から大気中の波を検出し、それらによる運動量輸送の考察から超回転維持機構解明を試みた。また最大の化学的謎は「CO2大気安定性問題」と呼ばれるもので、主成分であるCO2が安定に再生され96%に保たれている過程が解らない。分光観測によりHCl・COなど微量成分半球分布を測定し、Cl触媒サイクルなどによるCO2再生経路を検討した。
惑星大気化学物理