研究課題/領域番号 |
21540472
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
澤田 順弘 島根大学, 総合理工学部, 教授 (80196328)
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研究分担者 |
酒井 哲弥 島根大学, 総合理工学部, 准教授 (90303809)
入月 俊明 島根大学, 総合理工学部, 准教授 (60262937)
松原 尚志 兵庫県立人と自然の博物館, 自然環境評価研究部, 主任研究員 (30311484)
兵頭 政幸 神戸大学, 内海域環境教育研究センター, 教授 (60183919)
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キーワード | 中新統 / 古第三系 / 中国地方 / 年代 / テクトニクス / 火山活動 / 化石 / 堆積環境 |
研究概要 |
本研究では、この20数年間の中国地方における第三系研究について総括し、地質学、年代学、古生物学、堆積学、火山学、古地磁気学など多方面から総合的に検討することにより、テクトニクスや地史を明らかにすることを目的とした。本年度は以下の諸点を行った。 (1) 山陰内陸部の上部古第三系、および新たに命名された下部中新統の「佐田層」とこれまで下部中新統とされた中部中新統の「波多層」の模式地の地質調査を行った。(2) 島根半島における下部・中部中新統の堆積学的調査と古環境推定をおこなった。(3) 中国脊梁部の備北層群の地質調査と微化石試料採取し、同定し、年代と古環境を推定した。(4 )瀬戸内海沿岸地域の岡山県井原市の浪形層と広島県三原市の高坂層の層序・年代を再検討するために地質調査を行い、微化石・貝類化石試料を採取した。(5) 「佐田層」から採取した火山岩の顕微鏡記載と全岩化学組成分析、およびK-Ar年代年代測定用に斑晶斜長石を分離した。(6) 日本地質学会第116年学術大会において、シンポジウム「中国地方の新生界の諸問題:新たな地平をめざして」を開催した。発表件数14件、参加者は100名を超え、既存の研究の総括を行い、問題点を明らかにするとともに、今後の方向性について議論し、大きな成果を得た。
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