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2009 年度 実績報告書

地震災害軽減と沖積層基底礫層実態把握のための濃尾平野表層地質の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21540475
研究機関名城大学

研究代表者

牧野内 猛  名城大学, 理工学部, 教授 (50131214)

キーワード地震 / 沖積層基底礫層 / 活断層 / 広域テフラ / 濃尾平野
研究概要

本課題は,泥質堆積物のテフラ分析(火山ガラス屈折率測定)である.当初の計画では,濃尾平野内の地盤沈下観測井に保管されているボーリング・コアを分析する予定であった.しかし,許可の手続きに手間取ることが予想され,年度内に分析の終了が懸念されたため,研究室で保管していたコアを分析した.これは,平野東縁部(名古屋市港区大江町)で実施された掘削深度が70mのボーリング・コアで,沖積層から中部更新統の海部・弥富累層まで達している.このコアにはさまれる泥層のほとんどを分析した.
その結果,詳細な地下地質が明らかになるとともに,地下地質の特徴や,従来の認識と異なる点などが判明した.とくに広域テフラのうち,鬼界アカホヤテフラ(K-Ah,約7千年前),琵琶湖底のBT36(約12万年前),阿多鳥浜テフラ(Ata-Th,約24万年前)の3層が特定され,さらに多摩TE-5テフラ(約35万年前)の1層を特定できる可能性を見出した.広域テフラの年代から,沖積層海成粘土層の上部はおよそ7千年前,海部・弥富累層の上部は約24万年前なども判明した.
本課題のテフラ分析から,興味深い成果が得られたので,「濃尾平野東縁部浅層の地下地質」(仮題)と題して論文原稿を執筆中であり,夏までには,日本地質学会の論文誌『地質学雑誌』に投稿できる運びに至っている.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 南海トラフで起こる巨大地震サイクルの間に内陸の地震活動にみられる特徴2010

    • 著者名/発表者名
      牧野内猛・森勇司
    • 雑誌名

      名城大学理工学部研究報告 No.20

      ページ: 177-184

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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