研究課題/領域番号 |
21550001
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
野呂 武司 北海道大学, 大学院・理学研究院, 准教授 (50125340)
|
研究分担者 |
関谷 雅弘 苫小牧駒沢大学, 国際文化部, 教授 (60241296)
古賀 俊勝 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (90113688)
|
キーワード | 基底関数 / セグメント型 / ランタニド / webアプリケーション |
研究概要 |
1.KからXeまでの原子に対してDouglas-Kroll-Hessの3次(以下DK3と略す),原子核を有限殻とするモデルで基底関数を開発した。開発した基底関数は、原子のHF計算で精度をチェックするばかりではなく、縮約を部分的に外し相関用基底関数を加えて、原子系と分子系でのpost HF計算での精度のチェックも行ない、学会発表、学術論文として公表した。全電子用の基底関数として、Xeまでの原子に対して同じ考え方で作られた基底関数は数少なく、コンパクトで高精度であることから、分子計算において有用である。 2.H-Neを含むXeまでの非相対論、相対論セグメント型基底関数に対して、原子価関数、相関関数のむだな縮約、冗長性を最適化によって簡潔化した。その結果、従来の基底関数よりもはるかにコンパクトな2倍精度、3倍精度、4倍精度関数ができた。これら関数の電子相関エネルギーに関する精度現在行っている。チェックの後、web上で公開する予定である。 3.ランタニド系列の原子に対して、同様のセグメント型基底関数の開発を行った。Post HF計算における使用のために、原子価関数の分割と相関軌道の付加、簡潔化のための最適化を現在おこなっており、学術論文に公表予定である。
|