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2011 年度 実績報告書

相対論を考慮したセグメント型基底関数の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21550001
研究機関北海道大学

研究代表者

野呂 武司  北海道大学, 大学院・理学研究院, 准教授 (50125340)

キーワード基底関数 / セグメント型 / 相対論 / webアプリケーション
研究概要

1)前年度にH-Xeまでの開発した基底関数の公開は既にweb上で行っているが、この基底関数に関する論文を公表し、その中で基底関数の正式名称を、Sapporo-(DK3)-xZP(x=D,T,Q)とすることにした。2)前年度開発したランタニド系列の原子のセグメント型基底関数について、2倍精度の基底関数の改良を行った。その結果、原子系における相関エネルギー、励起エネルギーに対して十分な精度を持つことができた。また、分子への応用計算とてLaFとYbFの分光定数の計算を行った。この際に、内殻電子の電子相関の寄与を調べ、本研究で開発した基底関数が内殻電子の電子相関に対しても十分な記述性を有していることが明らかになった。また、得られた分光定数は、基底関数の質を2倍、3倍、4倍基底と上げるにしたがって実験値にスムースに近づくことを確かめた。以上の成果は、現在論文公表準備中である。3)H-Xeまでの開発した基底関数の公開は既にweb上で行っているが、Sapporo基底のweb上での正式な公開を開始した。それにともない、pブロック元素の内殻の電子相関を考慮した基底関数を従来の原子価電子のみ電子相関を考慮したものを置き換えた。これで、公開しているH-Xeのすべての元素で内殻の電子相関を考慮していることになる。4)ランタニド系列の元素の基底関数の公開は、論文公表後すみやかに行うため、既にデータとしては準備が完了した。当初の目標としていたRnまでは18個を残しいるが、これらについても継続して開発していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Segmented contracted basis sets for atoms H through X : Sapporo-(DK)-nZP sets (n=D, T, Q)2012

    • 著者名/発表者名
      T.Noro, M.Sekiya, T.Koga
    • 雑誌名

      Theoretical Chemistry Accounts

      巻: 131 ページ: 1124-1131

    • 査読あり

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公開日: 2013-06-26  

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