研究課題
基盤研究(C)
炭素・炭素結合の開裂により、孤立電子をもつラジカル種が生成する可能性がある化合物を幾つか合成し、その熱および光による反応を検討した。反応の中間に生成するビラジカルは期待に反して揺動的性質を示す安定な分子種として単離はできず、さらに反応へと進行し、意外な転位生成物を与えた。さらに、水素原子が、或る結合位置から分子中の別の位置に移り変わり、また元の位置に戻るという運動を繰り返している化合物を幾つか合成し、そのダイナミックな挙動の分子構造上の要因を明らかにした。
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