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2010 年度 実績報告書

自己相関分光法の特性解析と応用法拡大に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21550090
研究機関東京薬科大学

研究代表者

藤原 祺多夫  東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (90090521)

研究分担者 青木 元秀  東京薬科大学, 生命科学部, 助教 (30418917)
キーワード蛍光相関法 / 大腸菌 / マイトマイシン / 細胞サイズ / クロロフィル / 円石藻 / 粘性抵抗 / 共焦点光学系
研究概要

蛍光相関法について、観察増を拡大しない非共焦点光学系を用いて、大腸菌細胞のサイズ変化の測定を行った。大腸菌に緑色蛍光タンパク質(GFP)を発現させ、この懸濁液を強制撹拌させる系は,昨年度と同じである。しかし昨年度行った測定では.光源にHe-Cdレーザー(発振線:325nm)を使用したため、GFPが励起できないことが指摘され、再度基礎的な検討を行ったところ、擬似的な相関曲線を得ていることが判明した。そこで光源をアルゴンレーザー(発振線:488nm)に換えて、抗がん剤、マイトマイシンCによる細胞サイズの変化を測定した。マイトマイシンCによる大腸菌細胞サイズは、0.1→0.2μg/mLを添加させることによって、ほぼ10倍細胞サイズが増大することが,観察できた。この系は、共焦点光学系が1千万円以上するのに対し、光源を工夫することによって約1/10の価格で,μmレベル(細胞サイズに対応している)の変化を観察するのに適していることを指摘した。
同様の系で、炭酸カルシウムの殻を作る円石藻について、殻の形成の水流に対する抵抗を調べた。海洋バイオマスとしての植物プランクトン(円石藻を含む海洋微細藻類)は、海洋表層で生育した後沈降分解し、栄養塩類(リン、窒素、ケイ素)や微量元素の海洋伝の分布を決めているとされている。従って,海洋微細藻類の沈降は重要であるが,沈降速度は藻類の表面粘性抵抗によって決まる。上記の撹拌を使った蛍光相関法では、ベルヌーイの流速を超えない限り、蛍光微粒子の表面粘性抵抗が、蛍光相関法の核酸時間に反映すると考えられる。本研究では円石藻のクロロフィル蛍光に基ずく蛍光相関法を行なった。円石藻の炭酸カルシウムの殻を外すと、粘性抵抗が16%減少すること、、またフローサイトメトリーからは、この過程で大きさが変化しないことを明らかにした。
現在共焦点光学系を組み立て、最初のデータが出つつある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 天然水中有機物の光分解装置の制作と化学発酵法を押いたその評価2010

    • 著者名/発表者名
      藤原祺多夫、大迫祐太、佐々木孝奈、熊田英峰、青木元秀、川島範
    • 雑誌名

      分析化学

      巻: 59 ページ: 1021-1028

    • 査読あり
  • [学会発表] Determination of cell-size variation under the enzironmental stress by FCS2010

    • 著者名/発表者名
      K.Horiuchi, S.Goryoda, N.Horiguchi, M.Aoki, K.Fujiwara
    • 学会等名
      11th European Meeting on Environmental Chemistry
    • 発表場所
      Protroz, Slovenia
    • 年月日
      20101208-20101211

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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