• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

希土類金属触媒を用いる不飽和結合への求核付加反応

研究課題

研究課題/領域番号 21550109
研究機関横浜国立大学

研究代表者

鈴木 俊彰  横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (20332257)

キーワード希土類 / アミン / 一酸化炭素 / アミド / ニトリル / イソシアニド / アミジン
研究概要

トリアルキルイットリウム錯体あるいはトリアミドイットリウム錯体を触媒として用いることにより、室温・1~2気圧の一酸化炭素存在下で、ピロリジンが容易にカルボニル化され、1-ホルミルピロリジンが得られることをすでに見出している。他のアミンと一酸化炭素の反応について検討したところ、ピペリジン、モルホリンなどの環状二級アミンだけでなく、ジエチルアミンやジイソブチルアミン、ベンジルメチルアミンなどの非環式二級アミンの場合にも対応するアミドが中~高収率で得られた。ベンジルアミンやヘキシルアミンなどの一級アミンの場合には、高温で反応を行っても低収率であった。また、錯体触媒の中心金属をスカンジウム、ランタン、ネオジム、ガドリニウム、ルテチウムに替えて同様の反応を行ったが、触媒活性に大きな差異は見られなかった。一酸化炭素を等電子構造のイソシアニドに替えてアミンとの反応を行ったところ、2,6-ジメチルイソシアニドやp-メトキシフェニルイソシアニド等の芳香族イソシアニドだけでなく、シクロヘキシルイソシアニドやベンジルイソシアニド等の脂肪族イソシアニドも、ジエチルアミンやピロリジン等の二級アミンと室温で速やかに反応し、対応するN,N,N'-三置換アミジンが定量的に得られた。
一方、トリアルキルイットリウム錯体を触媒として用いることにより、室温で、ピロリジンがベンゾニトリルに求核付加し、N,N-二置換ベンズアミジンが高収率で得られることをすでに見出している。他のアミンについて検討したところ、ピペリジンの場合にはN,N-二置換ベンズアミジンが高収率で得られたが、モルホリンやジエチルアミン、ジイソブチルアミンの場合には、60℃で反応を行っても、対応するアミジンの収率は中程度であった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 希土類金属錯体系重合触媒の進展2009

    • 著者名/発表者名
      鈴木俊彰
    • 雑誌名

      触媒年鑑 : 触媒技術の動向と展望2009

      ページ: 49-59

  • [雑誌論文] ハーフサンドイッチ型希土類錯体触媒を用いた有機合成反応の開発2009

    • 著者名/発表者名
      鈴木俊彰
    • 雑誌名

      有機合成化学協会誌 67(5)

      ページ: 451-464

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi