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2010 年度 実績報告書

希土類金属触媒を用いる不飽和結合への求核付加反応

研究課題

研究課題/領域番号 21550109
研究機関横浜国立大学

研究代表者

鈴木 俊彰  横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (20332257)

キーワード希土類 / アミン / 一酸化炭素 / ホルムアミド / カルボニル化 / ブチルリチウム
研究概要

これまでのわれわれの研究において、トリアルキルイットリウム錯体を触媒として用いることにより、室温・1~2気圧の一酸化炭素存在下で、脂肪族二級アミンが容易にカルボニル化され、N,N-ジアルキルホルムアミドが得られることが既に見出されている。この反応は、希土類触媒を用いるカルボニル化反応の最初の例である。また、低圧の一酸化炭素圧下でアミンからホルムアミドが得られる数少ない例の1つである。
本年度は、まず、脂肪族一級アミンや芳香族アミン(アニリン誘導体)を反応基質として用い、対応するホルムアミドの合成を試みた。室温では、ほとんど反応は進行しなかったが、反応温度を120-140℃に上げると一酸化炭素圧が低圧のままでも反応は進行し、収率は20%程度と低収率であったが、対応するホルムアミドのみが得られな。反応は選択的であり、副生成物は生成しなかった。
一方、ジイソプロピルアミンのような立体障害の大きな二級アミンを用いた場合には、トリアルキルイットリウム錯体触媒存在下でホルムアミドが得られるものの、収率は低かった(22%)。触媒をn-ブチルリチウムにかえて反応を行ったところ、ホルムアミドのみが収率50%で得られた。ピロリジンやジエチルアミン等の他の二級アミンを用いた場合にも反応は進行したが、収率は40%程度であった。また、一酸化炭素圧を1 MPaまで上げても、収率の向上は見られなかった。しかし、リチウムを触媒とするカルボニル化反応は、われわれの知る限りではこのアミンのカルボニル化反応が最初の例である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 希土類触媒を用いる-酸化炭素へのアミンの付加反応-N-置換ホルムアミドの効率的合成2010

    • 著者名/発表者名
      佐藤可奈
    • 学会等名
      日本化学会第4回関東支部大会(2010)
    • 発表場所
      筑波大詳
    • 年月日
      2010-08-30

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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