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2011 年度 実績報告書

超分子型蛍光プローブの機能精密化と多糖検出系への展開

研究課題

研究課題/領域番号 21550125
研究機関高崎健康福祉大学

研究代表者

鈴木 巌  高崎健康福祉大学, 薬学部, 教授 (30226493)

キーワード超分子化学 / 分子認識 / ロタキサン / 蛍光プローブ / 糖センサー / アルカリ金属イオンセンサー / 多糖 / 電気化学センサー
研究概要

平成23年度は,前年度までに得られた結果を基に,以下の検討を行った.
(1)スチリルピリジニウム(SP)色素とフェニルボロン酸修飾β-シクロデキストリン(PBCD)擬ロタキサン型蛍光プローブの高機能化:前年度までに合成した二官能性SP色素とPBCDとの擬ロタキサンを用い,多糖に対する蛍光応答を検討したところ,アミロース,グリコーゲン,キトサンの共存下で容量依存的な蛍光強度増大が得られ,これらの多糖の検出プローブとしての能力を持つことが明かとなった.また,四官能性および八官能性SPとPBCDとの擬ロタキサンは,グリコーゲンおよびガラクトマンナンに対する大きな蛍光増大が観察され,PBCD-SP超分子系の多糖に対する蛍光プローブとしての高いポテンシャルを明かにできた.
(2)ベンゾクラウン(CR)誘導体とピレン修飾α-シクロデキストリン(PyαCD)の系の改良:CR-PyaCD擬ロタキサンのロタキサンへの変換について,水中でのフイスゲン反応を利用することで,収率は低いながらも単離することができたが,このロタキサンのアルカリ金属イオンへの応答は低いものであった.そこで,反応条件を種々検討した結果,水中ではなく,DMSO中で得られた反応物の中に,アルカリ金属イオンに対する高い応答を示すロタキサンが含まれていることがわかった.しかし,この精製が著しく困難で,単離するには至っていない.
(3)フェロセン修飾シクロデキストリン(FcCD)-ボロン酸(PB)系の金表面への修飾:FcCDおよびPBにリポ酸を導入した化合物を用い,金表面に混合単分子膜を作成した.この単分子膜は,糖に対する電位応答を示す超分子型電気化学糖センサーとしての機能を持つことを確認した.FcCD-PBの金コロイド表面の修飾も試みたが,糖センサーとしての能力は確認できなかった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Glucose Recognition by a Supramolecular Complex of Boronic Acid Fluorophore with Boronic Acid-Modified Cyclodextrin2012

    • 著者名/発表者名
      M.Kumai, S.Kozuka, T.Hashimoto, I.Suzuki, T.Hayashita
    • 雑誌名

      Analytical Sciences

      巻: 28 ページ: 121-126

    • DOI

      10.2116/analsci.28.121

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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