第四アンモニウムイオン液体型抗菌剤

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21550148
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 環境関連化学
• 研究機関: 福井県立大学
• 研究代表者: 片野 肇 福井県立大学, 生物資源学部, 教授 (50264685)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 低環境負荷物質

研究概要

塩化ベンザルコニウムのような第四アンモニウム塩型抗菌剤でも,対アニオンにビス(2-エチルヘキシル)スルポコハク酸や同リン酸などを選べば,室温でも液体の塩が得られることを見出した。本研究ではそれらの物性と機能を詳しく検討し,ポリ塩化ビニル添加剤としての応用,水系熱媒体用抗菌剤としての応用,その他赤色発光性Eu(III)錯体の発光効率を向上させる第二配位子などとしての応用の途を示した。

研究成果

• [雑誌論文] Assay of Enzymes Forming AMP+PPi by the Pyrophosphate Determination Based on the Formation of 18-Molybdopyrophosphate (2012)
  • 著者名/発表者名: H. Katano, R. Tanaka, C. Maruyama, and Y. Hamano
  • 雑誌名: Anal. Biochem 巻: 421 ページ: 308-312
  • 査読あり
• [雑誌論文] Kinetic Study of the Thermal Inactivation of Glucose Oxidase in the presence of Denaturant and Stabilizer by Means of Bioelectrocatalysis Method (2011)
  • 著者名/発表者名: H. Katano, Y. Sugimoto, K. Uematsu, and T. Hibi
  • 雑誌名: Anal. Sci. 巻: 27(10) ページ: 979-983
  • 査読あり
• [雑誌論文] Spectrophotometric Determination of Phosphate Anion Based on the Formation of Molybdophosphate in Ethylene Glycol (2011)
  • 著者名/発表者名: H. Katano and T. Ueda
  • 雑誌名: Anal. Sci. 巻: 27(10) ページ: 1043-1047
  • 査読あり
• [雑誌論文] Dection of Biopolymerε-Poly-L-lysine with molybdosilicate anion for screening of the synthetic enzymes (2011)
  • 著者名/発表者名: H. Katano, C. Maruyama, and Y. Hamano
  • 雑誌名: Int. J. Polym. Anal. Charact. 巻: 16(8) ページ: 542-550
  • 査読あり
• [雑誌論文] Enhancement of Luminescence Efficiency of Europium(III) Tris(β-Diketonato) Complex in Organic Media by Quaternary Ammonium Salts with Anionic Ligands (2011)
  • 著者名/発表者名: H. Katano, K. Uematsu, and T. Tsukatani
  • 雑誌名: Anal. Sci. 巻: 27(12) ページ: 1249-1252
  • 査読あり
• [雑誌論文] Viscoelasticity, Leachability, and Antimicrobial Activity of Poly(vinyl chloride) Blended with Benzyldimethyltetradecylammonium Bis(2ethylhexyl) Sulfonatosuccinate (2010)
  • 著者名/発表者名: H. Katano and T. Tsukatani
  • 雑誌名: Bull. Chem. Soc. Jpn. 巻: 83(2) ページ: 190-194
  • 査読あり
• [雑誌論文] Decomposition of Free Chlorine with Ternary Ammonium (2010)
  • 著者名/発表者名: H. Katano, K. Uematsu, H. Tatsumi, and T. Tsukatani
  • 雑誌名: Anal. Sci. 巻: 26(3) ページ: 349-353
  • 査読あり
• [雑誌論文] Direct Label-free Electrochemical Detection of Proteins Using the Polarized Oil/Water Interface (2010)
  • 著者名/発表者名: T. Osakai, Y. Yuguchi, E. Gohara, and H. Katano
  • 雑誌名: Langmuir 巻: 26(13) ページ: 11530-11537
  • 査読あり
• [雑誌論文] Application of Poly[oxyethylene(dimethylimino) propyl(dimethylimino) et hylene] as Enzyme Stabilizer for Bilirubin Oxidase Immobilized Electrode (2009)
  • 著者名/発表者名: H. Katano, K. Uematsu, T. Hibi, T. Ikeda, and T. Tsukatani
  • 雑誌名: Anal. Sci. 巻: 25(9) ページ: 1077-1081
  • 査読あり
• [雑誌論文] Measurements of Reversible and Irreversible Inactivation Processes of a Redox Enzyme, Bilirubin Oxidase, by Electrochemical Methods Based on Bioelectrocatalysis (2009)
  • 著者名/発表者名: T. Ikeda, K. Uematsu, H. Ma, H. Katano, and T. Hibi
  • 雑誌名: Anal. Sci. 巻: 25(11) ページ: 1283-1288
  • 査読あり
• [学会発表] 電気化学法によるグルコースオキシダーゼの熱不活性化反応の追跡 (2011)
  • 著者名/発表者名: 片野肇, 他2名
  • 学会等名: 日本化学会近畿支部平成23年度北陸地区講演会と研究発表会
  • 発表場所: 金沢大学
  • 年月日: 2011-11-18
• [学会発表] イオン液体型ベンザルコニウム抗菌剤の銅用防錆剤への相乗効果 (2011)
  • 著者名/発表者名: 片野肇, 他2名
  • 学会等名: 日本化学会近畿支部平成23年度北陸地区講演会と研究発表会
  • 発表場所: 金沢大学
  • 年月日: 2011-11-18
• [学会発表] ヘテロポリ酸生成に基づくピロリン酸生成を伴う酵素のアッセイ (2011)
  • 著者名/発表者名: 片野肇, 他3名
  • 学会等名: 日本化学会近畿支部平成23年度北陸地区講演会と研究発表会
  • 発表場所: 金沢大学
  • 年月日: 2011-11-18
• [学会発表] ベンゾトリアゾールを含む溶液中における銅電極の不動態皮膜破壊電位 (2011)
  • 著者名/発表者名: 片野肇, 他2名
  • 学会等名: 「分析中部・ゆめ21」第10回高山フォーラム
  • 発表場所: 高山市図書館「換章館」
  • 年月日: 2011-11-13
• [学会発表] 水-エチレングリコール混合溶媒中でのポリ酸生成反応に基づくリン酸イオンの定量法 (2011)
  • 著者名/発表者名: 片野肇, 他2名
  • 学会等名: 「分析中部・ゆめ21」第10回高山フォーラム
  • 発表場所: 高山市図書館「換章館」
  • 年月日: 2011-11-13
• [学会発表] モリブドケイ酸を用いるε一ポリーL一リジンの簡易迅速分析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 片野肇, 他2名
  • 学会等名: 第14回高分子分析討論会
  • 発表場所: 工学院大学
  • 年月日: 2011-10-27
• [学会発表] 電気化学法によるグルコースオキシダーゼの熱不失活化反応の追跡 (2011)
  • 著者名/発表者名: 片野肇, 他2名
  • 学会等名: 日本分析化学会第60年会
  • 発表場所: 名古屋大学
  • 年月日: 2011-09-15
• [学会発表] ヘテロポリモリブデン酸生成に基づくピロリン酸の定量と酵素アッセイへの応用 (2011)
  • 著者名/発表者名: 片野肇, 他3名
  • 学会等名: 第30回分析化学中部夏期セミナー
  • 発表場所: 三重大学
  • 年月日: 2011-09-01
• [学会発表] Viscoelasticity, Leachability, and Antimicrobial Activity of Poly(vinyl chloride) Blended with Benzyldimethyltetradecylammonium Bis(2-ethylhexyl) Sulfonatosuccinate (2010)
  • 著者名/発表者名: H. Kata noo and T. Tsukatani
  • 学会等名: International Conference on Polymer Analysis and Characterization & 15th Symposium on Polymer Analysis in Japan
  • 発表場所: Nagoya
  • 年月日: 20101200
• [学会発表] ポリアンモニウムの酵素触媒機能電極材料としての応用 (2010)
  • 著者名/発表者名: 片野肇
  • 学会等名: 第41回中部化学関係学協会支部連合秋季大会
  • 発表場所: 豊橋技術科学大学
  • 年月日: 20101100
• [学会発表] アニオン性配位子の4級アンモニウム塩によるトリス(β一ジケトナト)ユウロピウム(III)錯体の発光強度増加 (2010)
  • 著者名/発表者名: 片野肇, 他2名
  • 学会等名: 日本化学会近畿支部平成22年度北陸地区講演会と研究発表会
  • 発表場所: 富山大学
  • 年月日: 2010-11-19
• [学会発表] ベンザルコニウムとビス(2一エチルヘキシル)リン酸との塩の抗菌剤としての性質 (2010)
  • 著者名/発表者名: 片野肇, 他2名
  • 学会等名: 日本化学会近畿支部平成22年度北陸地区講演会と研究発表会
  • 発表場所: 富山大学
  • 年月日: 2010-11-19
• [学会発表] ベンザルコニウムとビス(2-エチルヘキシル)リン酸との塩の抗菌剤としての性質 (2010)
  • 著者名/発表者名: 片野肇, 他2名
  • 学会等名: 「分析中部・ゆめ21」第10回高山フォーラム
  • 発表場所: 高山市図書館「換章館」
  • 年月日: 2010-11-13
• [学会発表] イオン液体型ベンザルコニウム抗菌剤の銅用防錆剤への相乗効効果 (2010)
  • 著者名/発表者名: 片野肇, 他2名
  • 学会等名: 第11回高山フォーラム
  • 発表場所: 高山市図書館「換章館」
  • 年月日: 2010-11-12
• [学会発表] ベンジルジメチルテトラデシルアンモニウムビス(2-エチルヘキシル)リン酸の水系熱媒体用抗菌剤としての性質 (2009)
  • 著者名/発表者名: 片野肇, 他2名
  • 学会等名: 日本化学会近畿支部平成21年度北陸地区講演会と研究発表会
  • 発表場所: 北陸先端科学技術大学院大学
  • 年月日: 2009-11-28
• [学会発表] 変成剤によるビリルビンオキシダーゼの可逆的不活性化と熱失活への影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 片野肇, 他4名
  • 学会等名: 日本化学会近畿支部平成21年度北陸地区講演会と研究発表会
  • 発表場所: 北陸先端科学技術大学院大学
  • 年月日: 2009-11-28
• [学会発表] ポリアンモニウムの溶液中ビリルビンオキシダーゼ安定化効果と酵素触媒機能電極への応用 (2009)
  • 著者名/発表者名: 片野肇, 他4名
  • 学会等名: 日本化学会近畿支部平成21年度北陸地区講演会と研究発表会
  • 発表場所: 北陸先端科学技術大学院大学
  • 年月日: 2009-11-28
• [学会発表] ポリアンモニウム電解質による紫外線吸収剤の黄変抑制効果 (2009)
  • 著者名/発表者名: 片野肇, 他1名
  • 学会等名: 日本化学会近畿支部平成21年度北陸地区講演会と研究発表会
  • 発表場所: 北陸先端科学技術大学院大学
  • 年月日: 2009-11-28
• [学会発表] ポリアンモニウムの溶液中ビリルビンオキシダーゼ安定化効果と酵素触媒機能電極への応用 (2009)
  • 著者名/発表者名: 片野肇, 他4名
  • 学会等名: 第55回ポーラログラフィーおよび電気分析化学討論会
  • 発表場所: 徳島大学工学部
  • 年月日: 2009-11-22
• [学会発表] 変成剤によるビリルビンオキシダーゼの可逆的不活性化と熱失活への影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 片野肇, 他4名
  • 学会等名: 日本化学会近畿支部平成21年度北陸地区講演会と研究発表会
  • 発表場所: 徳島大学工学部
  • 年月日: 2009-11-22
• [産業財産権] Eu^<lll>錯塩及びそれを用いた発光素子、並びに発光増強剤 (2010)
  • 発明者名: 塚谷才英,片野肇,植松宏平
  • 権利者名: 日華化学株式会社,公立大学法人福井県立大学
  • 公開番号: 特許、特開2012-31091(特願2010-171584)
  • 出願年月日: 2010-07-30