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2011 年度 実績報告書

ユニークなスピンレドックス特性を持つラジカル直結型核酸の開発と応用

研究課題

研究課題/領域番号 21550158
研究機関九州大学

研究代表者

麻生 真理子  九州大学, 大学院・薬学研究院, 准教授 (30201891)

キーワードスピンラベル / 核酸 / 安定ラジカル / ESR / 運動性
研究概要

・2-N-tertブチルアミノキシル2'-デオキシアデノシン(A^*)を導入したオリゴデオキシヌクレオチド(ODN)を用いて、ESRによるA^*の運動性評価を行った。A^*の両側がピリミジン(Py-A^*-Py)、プリン(Pu-A^*-Pu)の8種のODNに対し、Pu-X-Pu、Py-X-Py(X=A,C,G,T)の配列の相補鎖を用いて二本鎖を形成し、融解温度(Tm値)とESRスペクトルの相関を調べた。Py-A^*-Py配列ではTm値の差は大きくはないが、XがC又はG、T、Aの順に安定な二本鎖を形成した。Pu-A^*-Pu配列ではC又はG、A、TとT、C、A、Gの順に安定な二本鎖を形成した。ESRスペクトルの中央ピークと低磁場側ピークの高さ比(h_+/ho)とTm値の順序に相関があるものもあったが、すべての配列で相関がみられるわ2ではなかった。
・5'-(CG)^9-3'の中央と5'側に4個ずれた位置にA^*を導入した。これらは低NaCl濃度でB型、高NaCl濃度でZ型構造をとることがCDスペクトルにより確認できた。ESRスペクトルにおいてZ型構造はいずれも低い運動性を示した。Z型構造はB型に比ベリジツドな構造をとることが知られており、ESRスペクトルと相関があると考えられる。
・相補鎖中の向かい合う塩基とラジカル部が直接水素結合可能な2-N-tert-ブチルアミノキシルピリミシンC-ヌクレオシドの合成を試みた。2,4-ジヨウドピリミシンから適当な保護基を導入した2-N-tert-ブチルヒドロキシルアミノピリミシンを合成し、Heck反応により糖部を結合した。ODNへの組みこみに成功し、脱保護によりMALDI-TOFMASSでは目的化合物の生成が示唆されたが、脱保護の効率が低く、保護基の検討が必要である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] ベンゼン縮環型ラクタムを形成するリジン修飾核酸の開発2012

    • 著者名/発表者名
      稲富由香, 麻生真理子, 末宗洋
    • 学会等名
      日本薬学会第132年会
    • 発表場所
      北海道大学(北海道)
    • 年月日
      2012-03-31
  • [学会発表] 糖部2位に置換基を有するC4'酸化型DNAの合成とそのアミン反応性2012

    • 著者名/発表者名
      楊波, 陳之内章子, 麻生真理子, 末宗洋
    • 学会等名
      日本薬学会第132年会
    • 発表場所
      北海道大学(北海道)
    • 年月日
      2012-03-30
  • [学会発表] Photochemical Generation of Oligodeoxynucleotides Containing a C4'-Oxidized Abasic Site and Its 2'-Substituted Analogues and Studies on Their Reactivities with Amine and Protein2011

    • 著者名/発表者名
      M.Aso, A.Jinnouchi, B.Yang, K.Usui, H.Suemune
    • 学会等名
      the 38th International Symposium on Nucleic Acids Chemistry
    • 発表場所
      クラーク会館(北海道)
    • 年月日
      2011-11-09

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公開日: 2013-06-26  

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