「ペプチド折り紙」とは、金属イオンに配位できる非天然アミノ酸を含むペプチドが金属錯体を形成する際に折り畳まれることによって、機能性金属-ペプチド錯体を得る手法である。本研究では、この手法を用いて光増感部位と触媒部位を接続した光触媒の合成を目指す。ここでは、(1)光増感部位であるルテニウム錯体の光物性の再評価、(2)合成前駆体であるルテニウム錯体の連鎖異性化反応、(3)ルテニウム-ペプチド錯体による光電荷分離系の合成、(4)金属-ペプチド錯体の立体構造制御、(5)ヒスチジンとビピリジン型非天然アミノ酸を含むペプチドの合成について報告する。
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