• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

DNA-タンパク質相互作用検出のための新規なクロスリンカーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21550164
研究機関東邦大学

研究代表者

渡邊 総一郎  東邦大学, 理学部, 准教授 (10287550)

研究分担者 柳内 和幸  東邦大学, 理学部, 准教授 (30360704)
キーワード転写因子 / DNA-タンパク質相互作用 / クロスリンカー / クロマチン免疫沈降法
研究概要

(1) 新規クロスリンカーの合成(代表者):新規クロスリンカーは、DNA結合部位(psoralen)、転写因子結合部位(O^<6->benzylguanine)、両者をつなぐスペーサー(PEG)の3つの部位からなる。前年度確立したモデル化合物の合成ルートをもとに、市販のPEGスペーサー(PEG3、PEG5、PEG11)を用いることで、長さの異なるクロスリンカーを合成した。本研究はSNAP-tag(転写因子に結合している)とDNAを架橋するのが目的であるが、最適な橋の長さは事前には分からず、また転写因子ごとに異なると考えられる。長さの異なるクロスリンカーを揃えれば、状況に応じて最適な長さの分子を使うことができる。3種類のPEGスペーサーを用いてクロスリンカーを合成できたことは、さらに長さの異なるクロスリンカーを合成できることを意味している。
(2) クロスリンカーとDNAとの光架橋反応(代表者、分担者):合成したクロスリンカーと短い2本鎖DNA(10~20塩基対)を混合し光照射したのち、HPLCにて反応の進行を分析した。これは、光照射の条件を決めるために重要な実験である。本年度は、HPLCの分析条件を最適化するための検討をおこなったが、最適化は十分でなく、引き続き来年度も実験をおこなう。合成したクロスリンカーと比較的長い2本鎖DNA(500塩基対程度)との架橋反応の解析も検討中である。
(3) クロスリンカーと融合タンパクの架橋反応(分担者):エストロゲン受容体(ER)にSNAP-tagを含む3種類のタグを付けた融合タンパク質と、複数のクロスリンカーとの架橋反応をおこなった。クロスリンカーの濃度の増加にともない、高分子量の複合体が生成することがわかった。得られた複合体の構造を詳細に調べることによって、架橋反応に関する重要な知見が得られる可能性がある。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (8件)

  • [雑誌論文] Binding of natural cytotoxicity receptor NKp46 to sulfate- and α2,3-NeuAc-containing glycans and its mutagenesis.2011

    • 著者名/発表者名
      Ito K, Higai K, Sakurai M, Shinoda C, Yanai K, Azuma Y, Matsumoto K.
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun.

      巻: 406(3) ページ: 377-382

    • 査読あり
  • [学会発表] 大腸菌高温適応過程で機能する相互作用分子の探索2011

    • 著者名/発表者名
      大野浩平、岸本利彦、四方哲也、渡邊総一郎
    • 学会等名
      日本化学会第91春季年会
    • 発表場所
      講演予稿集
    • 年月日
      2011-03-11
  • [学会発表] ペプチドヘリックスの配向を決定するためのクロスリンカー色素の合成と評価2011

    • 著者名/発表者名
      上村康裕、田林沙織、山口祥一、田原太平、細井晴子、渡邊総一郎
    • 学会等名
      日本化学会第91春季年会
    • 発表場所
      講演予稿集
    • 年月日
      2011-03-11
  • [学会発表] rat GATF-Cの基質候補物質の合成と酵素活性解析による機能解析2011

    • 著者名/発表者名
      鈴木文仁、渡邊総一郎、岸本利彦
    • 学会等名
      日本化学会第91春季年会
    • 発表場所
      講演予稿集
    • 年月日
      2011-03-11
  • [学会発表] 軸配位子Metを含むループ領域の構造変化がシトクロムcの機能と熱安定性に与える影響2011

    • 著者名/発表者名
      伊豆本幸恵、渡邊総一郎、三上真一、太虎林、長友重紀、山本泰彦
    • 学会等名
      日本化学会第91春季年会
    • 発表場所
      講演予稿集
    • 年月日
      2011-03-11
  • [学会発表] ヒトゲノムからのHepatocyte Nuclear Factor 4結合配列の系統的な同定と解析2010

    • 著者名/発表者名
      柳内圭子、村崎亜起子、長谷川貴士、渡邉未知也、中山美佳、柳内和幸
    • 学会等名
      BMB2010(第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会・合同年会)
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド(兵庫県)
    • 年月日
      2010-12-09
  • [学会発表] レチノイドX受容体ホモダイマーのヒトゲノムにおける結合配列の系統的な同定とその解析2010

    • 著者名/発表者名
      鶴岡孝祥、柳内圭子、古田裕一、渡邉未知也、池嶋真奈、今井友里香、中山美佳、伊藤真弓、高橋磨理子、柳内和幸
    • 学会等名
      BMB2010(第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会・合同年会)
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド(兵庫県)
    • 年月日
      2010-12-09
  • [学会発表] ヒト・レチノイドX受容体βのスプライシング・バリアントの解析2010

    • 著者名/発表者名
      古田裕一、柳内圭子、柳内和幸
    • 学会等名
      BMB2010(第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会・合同年会)
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド(兵庫県)
    • 年月日
      2010-12-07
  • [学会発表] ヘテロダイン電子和周波発生分光法を用いたタンパク質トポロジー決定法の開発2010

    • 著者名/発表者名
      細井晴子、山口祥一、田林沙織、双木泰斗、上村康裕、渡邊総一郎、清水啓史、田原太平
    • 学会等名
      第4回分子科学討論会
    • 発表場所
      大阪大学豊中キャンパス(大阪府)
    • 年月日
      2010-09-14

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi