DNA.タンパク質相互作用検出のための新規なクロスリンカーの開発

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21550164
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 生体関連化学
• 研究機関: 東邦大学
• 研究代表者: 渡邊 総一郎 東邦大学, 理学部, 准教授 (10287550)
• 研究分担者: 柳内 和幸 東邦大学, 理学部, 准教授 (30360704)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 生体機能関連化学 / 転写因子機能解析

研究概要

両末端にDNA結合部位とタンパク質結合部位を有する新しい架橋分子を設計し、その合成法を確立した。また、架橋分子と選択的に結合を形成させるための、タグつきタンパク質の発現系を構築した。架橋分子とタグつきタンパク質の結合実験、および架橋分子と2本鎖DNAとの結合実験をおこない、電気泳動により評価したところ、両者ともゲル上に新たなバンドが検出された。これらの結果は、架橋分子と生体分子間の結合の形成を示唆している。

研究成果

• [雑誌論文] Binding of natural cytotoxicity receptor NKp46 to sulfate- and α 2, 3-NeuAc-containing glycans and its mutagenesis (2011)
  • 著者名/発表者名: Ito K., Higai K., Sakurai M., Shinoda C., Yanai K., Azuma Y., Matsumoto K.
  • 雑誌名: Biochem Biophys Res Commun 巻: 406 ページ: 377-82
  • DOI: DOI:10.1016/j.bbrc.2011.02.050
  • 査読あり
• [雑誌論文] Preparation and reaction of uracil substituted cyclen and cyclam : formation of tricyclic guanidinium and dihydroimidazolium salts (2010)
  • 著者名/発表者名: S. Watanabe, A. Komori, M. Saito, A. Uchida
  • 雑誌名: Tetrahedron 巻: 66 ページ: 1196-1201
  • DOI: DOI:10.1016/j.tet.2009.12.038
  • 査読あり
• [雑誌論文] Identification and characterization of glucocorticoid receptor-binding sites in the human genome (2010)
  • 著者名/発表者名: Taniguchi-Yanai K., Koike Y., Hasegawa T., Furuta Y., Serizawa M., Ohshima N., Kato N., Yanai K.
  • 雑誌名: J Recept Signal Transduct Res. 巻: 30 ページ: 88-105
  • DOI: DOI:10.3109/10799891003614816
  • 査読あり
• [雑誌論文] Gene-environmental interaction regarding alcohol-metabolizing enzymes in the Japanese general population (2009)
  • 著者名/発表者名: Tsuchihashi-Makaya M., Serizawa M., Yanai K., Katsuya T., Takeuchi T., Fujioka A., Yamori Y., Ogihara T. and Kato N.
  • 雑誌名: Hypertens Res 巻: 32 ページ: 207-13
  • DOI: DOI:10.1038/hr.2009.3
  • 査読あり
• [学会発表] 二環系シクロブタノン誘導体のフッ素化反応 (2012)
  • 著者名/発表者名: 山内翔偉・渡邊総一郎
  • 学会等名: 日本化学会第92春季年会
  • 発表場所: 慶應義塾大学日吉・矢上キャンパス(横浜)
  • 年月日: 2012-03-27
• [学会発表] 1, 3-ジスチリルベンゼンの酸化的光環化反応における置換基のブロッキング効果 (2012)
  • 著者名/発表者名: 豊島拓也・吉田諭史・渡邊総一郎
  • 学会等名: 日本化学会第92春季年会
  • 発表場所: 慶應義塾大学日吉・矢上キャンパス(横浜)
  • 年月日: 2012-03-25
• [学会発表] 光分解基を介した末端アルキンで表面を修飾した機能性ビーズの合成 (2012)
  • 著者名/発表者名: 高橋俊樹・岸本利彦・渡邊総一郎
  • 学会等名: 日本化学会第92春季年会
  • 発表場所: 慶應義塾大学日吉・矢上キャンパス(横浜)
  • 年月日: 2012-03-25
• [学会発表] クロスカップリング反応により吸収極大が超波長シフトするクマリン誘導体の合成 (2012)
  • 著者名/発表者名: 上村康裕・渡邊総一郎
  • 学会等名: 日本化学会第92春季年会
  • 発表場所: 慶應義塾大学日吉・矢上キャンパス(横浜)
  • 年月日: 2012-03-25
• [学会発表] グリシン抱合酵素ファミリー遺伝子GATF-Cは細胞の毒物耐性に関与する (2011)
  • 著者名/発表者名: 鈴木文仁・石原奈穂子・長谷川理沙・渡邊総一郎・岸本利彦
  • 学会等名: 第34回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(横浜)
  • 年月日: 2011-12-14
• [学会発表] Identification and Characterization of Human Genomic Binding Sites for Retinoic Acid Receptor/Retinoid X Receptor Heterodimers (2011)
  • 著者名/発表者名: Takatsugu Kosugi, Keiko Yanai, and Kazuyuki Yanai
  • 学会等名: 第34回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(横浜)
  • 年月日: 2011-12-14
• [学会発表] 厳密な遺伝子発現誘導ベクターとそれを利用した再生医療関連遺伝子導入ラットの作成 (2011)
  • 著者名/発表者名: 今井友理香・柳内圭子・柳内和幸
  • 学会等名: 第34回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(横浜)
  • 年月日: 2011-12-13
• [学会発表] ヒトゲノムからのHepatocyte Nuclear Factor 4結合配列の系統的な同定と解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 中山美佳・柳内圭子・村崎亜起子、渡邉未知也・長谷川貴士・柳内和幸
  • 学会等名: 第34回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(横浜)
  • 年月日: 2011-12-13
• [学会発表] Efficient Multicistronic Expression of Transgenes in Yeaset (2011)
  • 著者名/発表者名: Michiya Watanabe, Tatsuro Nemoto, Midori Katsumata, and Kazuyuki Yanai
  • 学会等名: 第34回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(横浜)
  • 年月日: 2011-12-13
• [学会発表] Synthesis and Properties of New Crosslinking Reagents to Detect DNA-Protein Interaction (2011)
  • 著者名/発表者名: Soichiro Watanabe, Takuya Toyoshima, Shoi Yamauchi, Keiko Yanai, Takashi Hasegawa, and Kazuyuki Yanai, Design
  • 学会等名: 8th AFMC International Medicinal Chemistry Symposium
  • 発表場所: 京王プラザホテル(東京)
  • 年月日: 2011-12-01
• [学会発表] 大腸菌耐熱進化時に現れる相互作用を仲介する分子の探索 (2011)
  • 著者名/発表者名: 大野浩平・岸本利彦・小宅綾菜・四方哲也・渡邊総一郎
  • 学会等名: 日本進化学会第13回大会
  • 発表場所: 京都大学百周年時計台記念館(京都)
  • 年月日: 2011-07-31
• [学会発表] ペプチドヘリックスの配向を決定するためのクロスリンカー色素の合成と評価 (2011)
  • 著者名/発表者名: 上村康裕・田林沙織・山口祥一・田原太平・細井晴子・渡邊総一郎
  • 学会等名: 日本化学会第91春季年会
  • 年月日: 2011-03-11
• [学会発表] 大腸菌高温適応過程で機能する相互作用分子の探索 (2011)
  • 著者名/発表者名: 大野浩平・岸本利彦・四方哲也・渡邊総一郎
  • 学会等名: 日本化学会第91春季年会
  • 年月日: 2011-03-11
• [学会発表] rat GATF-Cの基質候補物質の合成と酵素活性解析による機能解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 鈴木文仁・渡邊総一郎・岸本利彦
  • 学会等名: 日本化学会第91春季年会
  • 年月日: 2011-03-11
• [学会発表] 軸配位子Metを含むループ領域の構造変化がシトクロムcの機能と熱安定性に与える影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 伊豆本幸恵・渡邊総一郎・三上真一・太虎林・長友重紀・山本泰彦
  • 学会等名: 日本化学会第91春季年会
  • 年月日: 2011-03-11
• [学会発表] ヒトゲノムからのHepatocyte Nuclear Factor 4結合配列の系統的な同定と解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 柳内圭子、村崎亜起子、長谷川貴士、渡邉未知也、中山美佳、柳内和幸
  • 学会等名: 第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会・合同年会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド(兵庫)
  • 年月日: 2010-12-09
• [学会発表] レチノイドX受容体ホモダイマーのヒトゲノムにおける結合配列の系統的な同定とその解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 鶴岡孝祥、柳内圭子、古田裕一、渡邉未知也、池嶋真奈、今井友里香、中山美佳、伊藤真弓、高橋磨理子、柳内和幸
  • 学会等名: 第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会・合同年会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド(兵庫)
  • 年月日: 2010-12-09
• [学会発表] ヒト・レチノイドX受容体βのスプライシング・バリアントの解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 古田裕一、柳内圭子、柳内和幸
  • 学会等名: 第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会・合同年会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド(兵庫)
  • 年月日: 2010-12-07
• [学会発表] ヘテロダイン電子和周波発生分光法を用いたタンパク質トポロジー決定法の開発 (2010)
  • 著者名/発表者名: 細井晴子・山口祥一・田林沙織・双木泰斗・上村康裕・渡邊総一郎・清水啓史・田原太平
  • 学会等名: 第4回分子科学討論会
  • 発表場所: 大阪大学豊中キャンパス(大阪)
  • 年月日: 2010-09-14
• [学会発表] DNA-タンパク相互作用検出を目指した新しい架橋剤の合成と性質 (2010)
  • 著者名/発表者名: 山内翔偉・山岸英明・豊島拓也・柳内圭子・長谷川貴士・柳内和幸・渡邊総一郎
  • 学会等名: 日本化学会第90春季年会
  • 発表場所: 近畿大学本部キャンパス(大阪)
  • 年月日: 2010-03-28
• [学会発表] ペプチドへリックスの配向を調べるための新しい架橋型色素の合成と性質 (2010)
  • 著者名/発表者名: 上村康裕・山下めぐみ・山口祥一・田原太平・細井晴子・渡邊総一郎
  • 学会等名: 日本化学会第90春季年会
  • 発表場所: 近畿大学本部キャンパス(大阪)
  • 年月日: 2010-03-28
• [学会発表] エストロゲン応答性の違いを生むヒトゲノム上のSNPの同定 (2009)
  • 著者名/発表者名: 柳内圭子、高橋磨理子、古田裕一、長谷川貴士、大島範子、柳内和幸
  • 学会等名: 第32回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(横浜)
  • 年月日: 2009-12-12
• [学会発表] ヒトゲノムからのレチノイドX受容体結合配列の系統的な同定とその解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 古田裕一、柳内圭子、池嶋真奈、渡邊未知也、今井友理香、中山美佳、伊藤真弓、高橋磨理子、大島範子、柳内和幸
  • 学会等名: 第32回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(横浜)
  • 年月日: 2009-12-12
• [学会発表] ヒトゲノムからのHepatocyte Nuclear Factor 4結合配列の系統的な同定 (2009)
  • 著者名/発表者名: 長谷川貴士、柳内圭子、渡邉未知也、今井友理香、中山美佳、伊藤真弓、大島範子、柳内和幸
  • 学会等名: 第32回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(横浜)
  • 年月日: 2009-12-12
• [学会発表] Synthesis of a new cross-linker to detect DNA-protein interaction (2009)
  • 著者名/発表者名: Takuya Toyoshima, Keiko Yanai, Takashi Hasegawa, Kazuyuki Yanai, and Soichiro Watanabe
  • 学会等名: International Symposium on Multifunctional Organic Materials and Devices
  • 発表場所: 東邦大学習志野キャンパス(船橋)
  • 年月日: 2009-12-11
• [学会発表] Preparation and reactions of uracil-substituted azamacrocycles (2009)
  • 著者名/発表者名: Soichiro Watanabe, Ayako Komori, Masayuki Saito, and Akira Uchida
  • 学会等名: International Symposium on Multifunctional Organic Materials and Devices
  • 発表場所: 東邦大学習志野キャンパス(船橋)
  • 年月日: 2009-12-11