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2009 年度 実績報告書

機能性ポリマーコロイドによるマイクロレンズ型有機EL素子の実現

研究課題

研究課題/領域番号 21550178
研究機関大阪府立産業技術総合研究所

研究代表者

櫻井 芳昭  大阪府立産業技術総合研究所, 化学環境部, 主任研究員 (50359387)

研究分担者 佐藤 和郎  大阪府立産業技術総合研究所, 情報電子部, 主任研究員 (30315163)
キーワード有機電界発光(EL)素子 / ポリマー電着法 / ポリマー型EL素子 / 電子輸送・発光型ポリマーコロイド / 正孔輸送型ポリマーコロイド
研究概要

ポリマー電着法による有機電界発光(ED素子作製プロセスを確立するため、一層型発光層からなるポリマーブレンド型EL素子に着目した。そこで、高輝度発光や高効率のキャリア輸送機能を有する発光層を電着法により形成できるポリマーコロイドを新規に作製し、単一発光層のポリマー型EL素子の開発を行った。
1。電子輸送・発光型ポリマーコロイド(C1)の調製:電子輸送・発光性基としてAlq3錯体を修飾したビニル基型機能性モノマーを合成する予定で検討を始めたが、合成が困難であった。そのため、急遽、同じ電子輸送・発光性基である白金錯体を用いた合成方法の検討を行い、少量ながら化合物を得ることに成功した。
2。正孔輸送型ポリマーコロイド(C2)の調製:ビニルカルバゾール、アクリル酸ブチル、メタクリル酸2-ジエチルアミノエチルをトルエンに溶かし、重合開始材として、アゾビスイソブチロニトリルを用いて5時間加熱還流を行った。仕込み比は、ビニルカルバゾール78%、他11%で行った。再沈殿法(溶媒トルエン、アルコール)により、残存モノマーを除去することにより、ホール輸送型ポリマー(P2)を得た。得られたポリマーの同定は、赤外分光法、1H-核磁気共鳴法(NMR)および13C-NMRを用いて行った。さらに、水中にて、乳酸を用いた乳化処理により、正孔輸送型ポリマーコロイド(C2)とした。
3。ホール輸送型ポリマーコロイド(C2)の電着:C2溶液中にITO透明電極を陰極、ステンレスまたは白金(Pt)板を正極として電気化学反応を行ったところ、ITO透明電極上に密着性に優れた析出膜(ホール輸送型ポリマー)を得た。正孔輸送型ポリマーコロイドを作製したのは当該研究が初めてであり、さらに、正孔輸送性ポリマーを水中から得たのは世界で初めてである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ポリビニルカルバゾール型素子中の新規りん光性白金(II)錯体の電気光学特性2010

    • 著者名/発表者名
      櫻井芳昭
    • 学会等名
      2010年春季第57回応用物理学関係連合講演会
    • 発表場所
      東海大学 湘南キャンパス(神奈川県平塚市)
    • 年月日
      2010-03-20
  • [学会発表] スパッタリング法により石英基板上に作製したCr-N薄膜の特性評価2010

    • 著者名/発表者名
      佐藤和郎
    • 学会等名
      2010年春季第57回応用物理学関係連合講演会
    • 発表場所
      東海大学 湘南キャンパス(神奈川県平塚市)
    • 年月日
      2010-03-17

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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