水の完全分解反応に対して高い効率で作用できる光触媒系を開発するために、Ga_2O_3, Ba-Ta複合酸化物光触媒を修飾し、水の分解反応に対する修飾効果を検討した。その結果、有効な助触媒の組み合わせによる表面での反応中間体の逆反応の抑制、金属イオン添加によるバルク状態制御に基づいた光生成した電子と正孔の再結合の抑制、光触媒の調製条件制御による形態制御を組み合わせることで、量子収率が50%を超える高活性な光触媒となることを見出した。さらに、この反応の量子収率は照射光子の密度に依存することを明らかにした。得られた知見に基づいて、チタン複合酸化物光触媒のこの反応に対しての活性向上を試みた。
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