研究概要 |
まず初めに、Ba0-Mg(Zn)0-Nb205系内の既知結晶相の間のタイラインを確立。この段階で、1400℃以下の温度で、異なる組成のBa0:Mg0:Nb205のサンプルおよそ50個を検討。そしてそれらの相成分比と各相の元素組成をX線回析および電子プローブ・マイクロアナリシス(EPMA)によって決定した。 次に、Ba4MgNb10030,Ba9Mg4Nb20063,Ba9MgNb14045,Ba3MgNb209,Ba10Mg0.25Nb7.9030のようなBa0-Nb205二元系の一部でBa-richの部分に形成されるべき様々な新しい相の存在を明確にした。Ba0-Mg0-Nb205の状態図におけるタイラインが確立した後、二元および三元化合物をつなぐタイラインに沿って固相線や液相線を決定した。固相線や液相線温度は、高温から急冷した試料に対するX線回析とSEM分析によると共に、高温DTAによって決定された。共晶温度と液相線を正確に把握するために、およそ50の化学組成を検討した。 相図が確立された後、MgNb206,Mg5Nb4015,Mg4Nb209,Ba5Nb4015,Ba9Mg4Nb20063,Ba9MgNb14045,Ba3MgNb8024およびBa8MgNb6024の単一位相を合成し、それらのマイクロ波とミリ波域における誘電特性(すなわち、tanδ,およびτfの誘電率)を測定した。
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