研究概要 |
今回我々は、1450℃の平衡状態にある、BaO-MgO-Ta205系の位相関系についての調査を完了した。 その結果、3個の三元相を発見することができた。その3個とは、つまり3:1:1ペロブスカイトBa3MgTa209、9:1:7TTB(三包晶タングステンブロンズ)タイプBa9MgTal4045、およびタングステンブロンズ構造に密接な関係を持つ4:1:5 Ba4MgTa10030である。 また、上記とは別の三元相であるBa10MgO.25Ta7.9030(10層6角ペロブスカイト構造)は、1600℃の平衡状態においてのみ得ることができた。 TTB様のBa4Ta10029,BaTa4011 および Ba6.63Ta34.95095 中におけるMgO溶解度は、2.0mol%を超えることはなかった。 Mg4Ta209-BaTa206結合からは、BaTa206相の六角多角体のみが発見された。 20Hzから2MHgの領域における誘電特性を測定した結果、Ba9MgTa14045の比誘電率は99であり、周波数分散がなく、誘電ロスも少ないことが分かった。 また、我々はBaO-MgO-Ta2O5合成場の二相、三相に関連した、対立する内容のいくつかのレポートの検証も行った。
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