研究概要 |
平成21年度においては,CFRP平板構造において,ジュール発熱時の熱変形をFEMで解析的に検討してピエゾ抵抗変化による電気抵抗変化法の有効性の検討を行うとともに,平板試験片における有効な電極設置方式の検討を行う.さらに実験的にジュール発熱時の電気抵抗変化を測定して有効性を実験的に検証することを目的としている.得られた結果を要約すると下記のとおりである. (1)FEM解析の結果,CFRP平板においても2つの接地電極ではさむ3電極法によって,設置電極から離れた地点へ電流が漏洩しないことを確認した. (2)電気めっき法による電極作成によって,電極部分の接触抵抗が非常に小さくなり,試験全体をほぼ均一に加熱できるようになった. (3)ジュール発熱後の冷却時に電気抵抗を測定する際に必要な切り替え回路を工夫し,切り替え点の接触抵抗変化の影響を受けないように改良した. (4)冷却時の電気抵抗を測定して,無損傷時には電極間抵抗の関係が変化しないことを実験的に確認し,はく離損傷時にはこの関係が変化することを実験的に確認した.
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