| 研究概要 |
研究室が自作した繊維材料のエロージョンを評価する装置を改造し,GFRP,CFRPなどの高速粒子の衝突によるエロージョンの特性を調べることができ,特にエロージョンに強い材料にも評価できる装置になった.また研究室ではマイクロスコープ(他研究の予算)の購入により,FRP摩耗部分観察と測定はさらに正確と迅速になり,FRPのエロージョンのメカニズムの追及に強力な道具になった.
今まで製作した繊維のドライサンド・エロージョン試験機を利用してFRP用の強化繊維(ガラス・カーボン繊維)に対して,各種条件の摩耗試験を行う.これにより,強化繊維のドライサンド・エロージョン機構が把握できた.
FRP作製設備を利用して,現在一般に使用された繊維(ガラス・カーボン)のFRPを作製し,FRPのドライサンド・エロージョン試験機を利用して摩耗試験を行った.粒子の噴射流速,繊維との衝突角度,粒子の大きさと形状,粒子の硬さと噴射量,FRPの繊維配向角などを変えて,FRPのエロージョン特性を測定した.またFRPの比強度と比剛性が高いことも構造材料として,重要なファクターであるため,材料の力学特性を3点曲げ試験や引張り試験を行い,エロージョン特性とともに総合的に評価した.
|
