• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

耐熱性インテリジェント複合平板における実用的な熱応力制御法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21560093
研究機関島根大学

研究代表者

芦田 文博  島根大学, 総合理工学研究科(研究院), 教授 (60149961)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2014-03-31
キーワードインテリジェント構造物 / 圧電センサ / 圧電アクチュエータ / 耐熱性構造材料 / 非定常熱応力制御 / 安全設計 / 最適設計
研究概要

今年度行った研究と得られた成果の概要は次の通りである.
1.非定常熱応力の適応的制御:1つの耐熱性構造材料層の上に1つの圧電センサ層と複数の圧電アクチュエータ層が接着された多層複合平板をモデルに,実用的な過渡的応答性をもって最大熱応力を適応的に制御するインテリジェント機能の発現手段を開発した.具体的には,構造材料層に,初期温度から徐々に高くなって最高温度に達した後に,徐々に低くなって元の温度に戻るような未知の非定常媒質加熱温度分布が作用した場合を想定した.この非定常熱弾性逆問題を理論解析することによって,センサ層で検出された非定常電位差分布から未知の非定常媒質加熱温度分布を決定し,さらに構造材料層の最大応力が許容応力を超えたときのみ許容応力以下になるように,かつ圧電材料層に設けた応力制約条件が満たされるように,アクチュエータ層の電極に印加する非定常電位差を決定する手法を開発した.また,応力制御機能が最大限に発現されるようにアクチュエータ層と電極配置の最適設計も行い,本モデルで達成できる最大応力抑制率を示した.
2.熱応力制御の高機能化:耐熱性構造材料層に傾斜機能性圧電アクチュエータ層が接着された二層複合平板をモデルに,構造材料層に既知の定常媒質加熱温度分布が作用したとき,応力抑制率が最大となるように,アクチュエータ層の物性値の変化と電極配置を最適設計した.この最適設計問題は変数が多いため,最適解を得ることが非常に困難であった.そこで,物性値の変化と電極寸法に関する変数を粒子群最適化法によって,印加電位差をシンプレックス法によってそれぞれ決定する逐次最適化法を開発した.その結果,アクチュエータ層が均質圧電材料の場合に比べて,傾斜機能性圧電材料の場合は応力抑制率が約20%向上することが示された.
なお,今後,得られた研究成果を基に論文を作成し,学術雑誌へ投稿する予定である.

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] 非定常熱負荷が作用するスマート多層複合円板における非定常最大熱応力の制御2014

    • 著者名/発表者名
      岩橋大貴,芦田文博,森本卓也
    • 学会等名
      日本機械学会中国四国支部第 52期総会・講演会
    • 発表場所
      鳥取大学(鳥取市)
    • 年月日
      20140307-20140307
  • [学会発表] 熱応力を制御する傾斜機能性圧電複合円板の材料組成と電極の設計2014

    • 著者名/発表者名
      関口大志,芦田文博,森本卓也
    • 学会等名
      日本機械学会中国四国支部第 52期総会・講演会
    • 発表場所
      鳥取大学(鳥取市)
    • 年月日
      20140307-20140307
  • [学会発表] Control of Thermal Stress in a Piezoelectric-based Composite Disk2013

    • 著者名/発表者名
      F. Ashida, T. Morimoto
    • 学会等名
      China-Japan Joint-Symposium on Mechanics of Advanced Materials and Structures
    • 発表場所
      浙江大学(杭州市,中国)
    • 年月日
      20131108-20131110
  • [学会発表] 非定常熱応力を制御するスマート多層複合円板の解析2013

    • 著者名/発表者名
      芦田文博,坂田誠一郎,森本卓也,山田剛志
    • 学会等名
      日本機械学会M&M2013 材料力学カンファレンス
    • 発表場所
      岐阜大学(岐阜市)
    • 年月日
      20131012-20131014
  • [学会発表] Control of Transient Thermal Stress in a Smart Piezo-composite Disk2013

    • 著者名/発表者名
      F. Ashida, S. Sakata, T. Morimoto, T. Yamada
    • 学会等名
      The 10th International Congress on Thermal Stresses
    • 発表場所
      南京航空航天大学(南京市,中国)
    • 年月日
      20130531-20130604

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi