研究概要 |
本研究では,新しい材料として注目されている金属-金属間化合物系傾斜機能材料の特性や品質を制御し,より望ましい性質をもつ安定した材料を供給することを見据え,半溶融加工下における加工温度を適切に制御することを目的とする.しかし,傾斜機能材料そのものの性質のほとんどが未知であることから,従来知られている測定方法や解析方法の改良が必要であるし,半溶融加工後の材料特性も併せて検討する必要がある. 平成22年度は,傾斜機能材料の要素・構成材料としての実用化を見据え,材料の接触部に発生する摩擦・摩耗現象を明らかにすることを目的として実験を実施してきたが,老朽化による計測機器の故障と計測データの転送に使用していたコンピュータのバス(ISAバス)が利用できなくなり,現在のバス規格に対応するようにプログラムを改良した. 改良した半溶融加工制御によって,ばらつきの少ない試供材としての傾斜機能材料を作成できるようになってきている.
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