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2009 年度 実績報告書

準剛体回転流による高精度サブミクロン分級方式の実用化に向けた高効率化の追求

研究課題

研究課題/領域番号 21560170
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

土田 陽一  名古屋工業大学, 工学研究科, 准教授 (30144190)

キーワード遠心分級 / 湿式分級 / 三産物分級 / 準剛体回転流 / 内部流 / 軸対称流 / スチュワートソン層 / エクマン層
研究概要

本研究の最終目的は,粒度分布をもつ微粉体粒子群を,準剛体回転流中で粒子に働く遠心力と流体抗力の粒度に基づく差により,極めて高い精度で分けるサブミクロン分級方式を実用化することである.本方式の極めて高い精度は,準剛体回転流の生成条件(高速回転で微少流量)から知られるように,処理量の犠牲の上に得られるもの(少処理量向き)であり,本方式は基本的に高付加価値の粉体を対象とするが,連続処理化や高処理量化,多産物化のような高効率化を確実に実現できれば,その対象範囲を広げることができ実用化に向かう.本年度に得られた主な知見は以下のとおりである.
1.高処理量型の三産物分級方式における分級機形状,流量配分並びに支配パラメータの制御による分級性能について,中間粉産物の捕集部幅を変えると平均径が移動するが,流量配分や支配パラメータを制御することで平均径を一定に保てること,幅を狭くすると収率は減少するが,粒度を均一化することができること,また分級性能に関するスケール則については,支配パラメータであるエクマン数を一定として遠心効果パラメータを増大させると各産物の部分分級効率曲線は微細側ヘシフトすること,遠心効果パラメータを一定としてエクマン数を減少させても部分分級効率曲線は微細側ヘシフトすることを明らかにした.さらに,微粉産物と粗粉産物の分級径を定める関数を導出した.
2.単段二産物分級方式におけるスラリーの高濃度化による高処理量化について,水をフィードとする初期設定時でのフィード比を増やしかつスラリー分級時のフィード比を初期設定時の値に戻せば,分級精度は少し低下するが,希薄時の分級径を維持した高処理量の分級が可能であることを明らかにした.

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (8件)

  • [雑誌論文]2009

    • 著者名/発表者名
      土田陽一(分担執筆)
    • 雑誌名

      サブミクロン・ナノレベルの粉砕・分散技術とプロセスの向上 (第4章 高精度分級実現のために 第3節 準剛体回転流を用いた湿式分級方式)(情報機構)

      ページ: 273-289

  • [学会発表] 準剛体回転流を用いた単段分級方式による分級径・精度の変化と分級条件の関係2010

    • 著者名/発表者名
      土田陽一
    • 学会等名
      日本機械学会 東海支部 第59期 総会講演会
    • 発表場所
      名城大学 (愛知県)
    • 年月日
      2010-03-09
  • [学会発表] 準剛体回転流を用いた三産物分級方式の性能におけるスケール則の特徴2010

    • 著者名/発表者名
      土田陽一
    • 学会等名
      日本機械学会 東海支部 第59期 総会講演会
    • 発表場所
      名城大学 (愛知県)
    • 年月日
      2010-03-09
  • [学会発表] 準剛体回転流を用いた単段分級方式における高流量化による高処理量化の実験的研究2009

    • 著者名/発表者名
      土田陽一
    • 学会等名
      日本機械学会 87期 流体工学部門講演会
    • 発表場所
      名古屋工業大学 (愛知県)
    • 年月日
      2009-11-08
  • [学会発表] 準剛体回転流を用いた単段分級方式における高濃度処理時の分級条件の最適化2009

    • 著者名/発表者名
      土田陽一
    • 学会等名
      日本機械学会 87期 流体工学部門講演会
    • 発表場所
      名古屋工業大学 (愛知県)
    • 年月日
      2009-11-08
  • [学会発表] 準剛体回転流を用いた微粒子分級方式における流れおよび粒子運動の理論的・数値的研究2009

    • 著者名/発表者名
      土田陽一
    • 学会等名
      日本機械学会 87期 流体工学部門講演会
    • 発表場所
      名古屋工業大学 (愛知県)
    • 年月日
      2009-11-08
  • [学会発表] 準剛体回転流を用いた三産物分級方式における分級機形状と流量配分の制御による分級性能の高性能化2009

    • 著者名/発表者名
      土田陽一
    • 学会等名
      日本機械学会 87期 流体工学部門講演会
    • 発表場所
      名古屋工業大学 (愛知県)
    • 年月日
      2009-11-08
  • [学会発表] Numerical Performance-Estimation of an Accurate Centrifugal Triple-Product Classifier. 1. Improvement of Yield by Controlling Flow-rate Distribution2009

    • 著者名/発表者名
      土田陽一
    • 学会等名
      The Fourth Asian Technology Symposium (APT 2009)
    • 発表場所
      Hotel Samrat, New Delhi, India
    • 年月日
      2009-09-16
  • [学会発表] Numerical Performance-Estimation of an Accurate Centrifugal Triple-Product Classifier. 2. Improvement of Accuracy by Controlling Flow-rate Distribution2009

    • 著者名/発表者名
      土田陽一
    • 学会等名
      The Fourth Asian Technology Symposium (APT 2009)
    • 発表場所
      Hotel Samrat, New Delhi, India
    • 年月日
      2009-09-16

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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