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2011 年度 実績報告書

準剛体回転流による高精度サブミクロン分級方式の実用化に向けた高効率化の追求

研究課題

研究課題/領域番号 21560170
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

土田 陽一  名古屋工業大学, 工学研究科, 准教授 (30144190)

キーワード遠心分級 / 湿式分級 / 三産物分級 / 準剛体回転流 / 内部流 / 軸対称流 / スチュワートソン層 / エクマン層
研究概要

本研究の最終目的は,粒度分布をもつ微粉体粒子群を準剛体回転流中で高精度で分けるサブミクロン分級方式を実用化することである.本方式の高い精度は,準剛体回転流の生成条件から知られるように,処理量の犠牲の上に得られるものであり,本方式は基本的に高付加価値の粉体を対象とするが,連続処理化や高処理量化,多産物化のような高効率化を確実に実現できれば,その対象範囲を広げることができ実用化に向かう.本年度は,下記について実験と数値解析によって研究した結果,以下の主な知見を得た.
1.単段二産物分級機での高流量化による高処理量化について:分級実験において,高流量化に伴い条件によって分級精度が低下するのは,分級場入口において給水による高精度化(粗粉産物への微細粒子の混入阻止)がうまく働かないからである.給水は原料粉体懸濁液(微細粒子を含む)がハウジング側のエクマン層に入って粗粉産物に混入しないようにするためのものであるが,高流量時に条件によって入口で乱れが生じるために微細粒子がハウジング側のエクマン層に入って精度が低下する.そこで,フィードパイプにスカートを装着してハウジング側のエクマン層に入らないようすれば精度低下を防止できる.
2.高処理量型の三産物分級方式の性能について:分級実験において,微細粒子が中間粉産物に混入するため数値解析結果から得られる高精度が得られない.この原因は,入口部から入った原料粉体(微細粒子を含む)が分級場のスチュワートソン層に入らないため分級作用を受けずに中間粉産物に混入するからである.これを防止するためには,半径方向内向きの給水量を増やして微細粒子を微粉産物に向かわせることが有効であり,これにより数値解析結果とは平均径がずれるものの定性的に同じ結果が得られる.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 その他

すべて 学会発表 (4件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 準剛体回転流を用いた高処理量型の単段分級方式の開発2012

    • 著者名/発表者名
      土田陽一
    • 学会等名
      日本機械学会東海支部第61期総会講演会講演論文集No.123-1(2頁)
    • 発表場所
      名古屋工業大学
    • 年月日
      2012-03-15
  • [学会発表] 準剛体回転流を用いた分級方式における高処理量化のための粉体の供給方法の実験的考察2012

    • 著者名/発表者名
      土田陽一
    • 学会等名
      日本機械学会東海支部第61期総会講演会講演論文集No.123-1(2頁)
    • 発表場所
      名古屋工業大学
    • 年月日
      2012-03-15
  • [学会発表] 準剛体回転流を用いた三産物分級方式における壁形状によるスチュワートソン層流れの制御2012

    • 著者名/発表者名
      土田陽一
    • 学会等名
      日本機械学会東海支部第61期総会講演会講演論文集No.123-1(2頁)
    • 発表場所
      名古屋工業大学
    • 年月日
      2012-03-15
  • [学会発表] 準剛体回転流を用いた高精度分級方式の高処理量化に関する研究2012

    • 著者名/発表者名
      土田陽一
    • 学会等名
      日本機械学会東海支部第61期総会講演会講演論文集No.123-1(2頁)
    • 発表場所
      名古屋工業大学
    • 年月日
      2012-03-15
  • [備考]

    • URL

      http://tsuchida.web.nitech.ac.jp/

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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