研究概要 |
本研究では,マイクロバブルが水に対してどのような作用を及ぼすのかを,外乱が入りにくい実験室内環境下で明らかにするため,十分にコントロールされた環境下で,一部のパラメータのみを変化させ,マイクロバブルの発生法,気体種,気泡径およびその分布,ボイド率,周囲液相の気体溶存飽和度・温度などが,気泡上昇速度,気泡溶解速度(気泡径変化),ゼータ電位,液相のDO変化, COD変化, Ph変化,電気伝導度変化,流動時の管内摩擦抵抗,洗浄能力などに及ぼす影響を個々に明らかにすることを目的とした. 得られた結果としては, DO値はマイクロバブルを与えた場合には増加して飽和値をキープしたが, COD値も増加した.マイクロバブルによる洗浄試験では,せん断法による気泡に,一定の洗浄効果が確認できた.一方,マイクロバブルによる摩擦抵抗低減効果についても調べ,その結果,せん断方式で作成したマイクロバブルを添加した場合に,比較的大きな摩擦低減効果が表れることを確認した.ゼータ電位についても,発生法や気体種による違いが多少ながらも確認できた.
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