珪酸ビスマス結晶を記録材料とした実時間ホログラフィ干渉法を用いて超音波放射音場を50nsのパルスレーザ光で瞬間的に記録し、光路長変化より台形近似、アーベル変換、CT手法を用いて超音波の音圧瞬時値分布を求めた。さらに超音波の位相を変化させた音圧分布より位相シフト法、ヒルベルト変換法により超音波の音圧振幅と位相分布を求め、それにサウンドインテンシティ法を適用して超音波のベクトル成分毎(進行方向とその直交方向)の強度分布を得ることができた。本手法は従来、困難であった超音波の放射音場の測定(音圧瞬時値、音圧振幅分布、放射強度分布)が可能であることを示すことができた。
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