研究課題
基盤研究(C)
本研究は、ナノスラリーによって対流伝熱の促進が可能か調べたものである。まず10wt% Al_2O_3-水ベースナノスラリーについて、熱物性値の測定を行った。その結果、このナノスラリーの熱伝導率は水に比べ約7%程度の高い値を示した。つぎに、このナノスラリーを円管内に流した場合について伝熱実験を行った。その結果、円管のヌッセルト数は水の場合とほぼ同一の値を示した。また、スラリーの衝突噴流について熱伝達率を測定した結果でも、顕著な伝熱促進効果は得られなかった。