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2009 年度 実績報告書

浮遊液滴の回転振動特性と内部・外部流動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21560230
研究機関独立行政法人日本原子力研究開発機構

研究代表者

渡辺 正  独立行政法人日本原子力研究開発機構, システム計算科学センター, 研究主幹 (50391355)

キーワード浮遊液滴 / 回転振動特性 / 表面張力 / 数値シミュレーション / 周波数 / 振幅
研究概要

本研究課題では、結晶製造及び物性測定に用いる浮遊液滴技術の中心課題である回転振動液滴の挙動を明らかにするため、液滴内外の巨視的な流れ場を、スケールの異なる2種類の数値シミュレーションにより検討する。21年度は、流体の運動方程式であるナビエストークス方程式と液滴表面の運動方程式を同時に解くことによる巨視的な数値シミュレーションによって、流れ場と液滴の基本的な回転振動特性の検討を行った。まず、表面張力測定に必要な振動周波数に及ぼす振動振幅と回転の影響を調べ、振幅の大きさと回転数の最適な組み合わせによって、精度の高い表面張力測定が可能であることを示した。また、液滴の粘性等の物性値が回転振動特性に及ぼす影響を定量化した。さらに、より高精度のシミュレーションを行うために、液滴表面位置の数値解法について検討し、振動周波数を正確に計算するためには、液滴の質量保存を厳密に保つ必要があることを明確にした。
シミュレーショシ環境については、まず、条件の異なる多数のシミュレーション結果を効率的に理解するため、結果の可視化、動画化等のデータ処理環境を整備し、シミュレーションプログラムの出力形式の最適化を行った。また、シミュレーションプログラムにおける処理の効率化、並びに並列化の検討を進めた。きらに、上り現実的な条件においてシミュレーションを行うために、浮遊液滴の制御に必要な音響力等の外力場を模擬する手法についての検討を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (3件) 産業財産権 (1件)

  • [学会発表] Numerical simulation of droplet motion and two-phase flow field in an oscillating container2009

    • 著者名/発表者名
      Tadashi Watanabe
    • 学会等名
      Multiphysics 2009
    • 発表場所
      リール大学(フランス)
    • 年月日
      2009-12-11
  • [学会発表] Accurate measurement of surface tension using a levitated liquid droplet2009

    • 著者名/発表者名
      Tadashi Watanabe
    • 学会等名
      Int.Conf. Electromagnetic Processing of Materials
    • 発表場所
      ドレスデン国際会議場(ドイツ)
    • 年月日
      2009-10-22
  • [学会発表] 液滴の振動周波数へ及ぼす振幅と回転の影響2009

    • 著者名/発表者名
      渡辺正
    • 学会等名
      日本機械学会2009年度年次大会
    • 発表場所
      岩手大学(盛岡市)
    • 年月日
      2009-09-15
  • [産業財産権] 浮遊液滴を用いた材料の表面張力測定方法2009

    • 発明者名
      渡辺正
    • 権利者名
      独立行政法人日本原子力研究開発機構
    • 産業財産権番号
      特許、特願2009-124247
    • 出願年月日
      2009-05-22

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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