• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

ウェアラブル力覚センサを用いたワイヤ懸架式パワーアシストシステムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 21560239
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

三好 孝典  豊橋技術科学大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (10345952)

研究分担者 寺嶋 一彦  豊橋技術科学大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60159043)
キーワード制御機器 / パワーアシスト / ウェアラブル / バイオメカニクス
研究概要

超高齢化社会を迎え,シルバー世代の就業を如何に確保するかは日本において差し迫った課題である.当該世代の人々は,高度な知的判断能力を有するにもかかわらず,肉体的能力の制約から就業が困難になる場合がある.他方,介護現場において非介護者の体重を支えることにより生じる介護士の腰痛の問題は深刻であり,一刻も早くこれらの苦痛を除去することが日本の社会に求められている.これらの現状を踏まえ,我々は人の小さな力をアシストし,高齢者・女性においても重量物を軽々と取り扱うことのできるパワーアシストシステムを構築する.
まず,研究者らは人体運動学モデルに基づいたヒューマンフォースオブザーバを構築した.これは,床反力と体の部位の動きから,人間が外部の対象物に対して,どの方向にどれだけの力を加えたのかの推定を行うものである.人体を13リンクの剛体運動と仮定し,両腕,両脚,胴体,頭などの加速度を計測することで,手先が外部環境に及ぼす力を最大20N程度の誤差で推定することを可能とした.パワーアシストの用途としては許容できる精度である.次に,垂直抗力とせん断力を測定可能な床反力センサを研究・開発した.類似の他のセンサと異なる特徴は,免震構造に用いられる積層ゴムを使用することで,作業者の体重を支えながらも,床反力をおよそ10Nの精度で計測できることである.最終的に,研究者所有の天井クレーン装置を用いて,推定された操作力から質量60kgの荷物をパワーアシストにより移動させることに成功した.
我々の提案するシステムは,センサ類はウェアラブルでありながらも,アクチュエータは体から離れて存在する.このため,万が一のときも作業差がパワー装置から退避でき安全であるとともに,極めて大きなアシストカを発揮する事ができる.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] パワーアシストシステムのための床反力による操作力推定手法の提案2012

    • 著者名/発表者名
      高森和博,三好孝典,寺嶋一彦
    • 学会等名
      第17回ロボティクスシンポジア
    • 発表場所
      萩市・山口県
    • 年月日
      20120000
  • [学会発表] Estimation of Applied Force by Using Human Body Dynamics Model2011

    • 著者名/発表者名
      Kazuhiro Takamori, Takanori Miyoshi, Kazuhiko Terashima
    • 学会等名
      SICE annual conference 2011
    • 発表場所
      Tokyo, Japan
    • 年月日
      2011-09-13
  • [学会発表] Development of 5 DOF Wire Suspension Power-Assisted system Using Linear Cylinders2011

    • 著者名/発表者名
      Takanori Miyoshi, Kenji Suzuki, Kazuhiko Terashima
    • 学会等名
      The 2011 IEEE International Conference on Robotics and Automation (ICRA 2011)
    • 発表場所
      上海・中国
    • 年月日
      2011-05-10
  • [備考]

    • URL

      http://www.sycon.me.tut.ac.jp

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi