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2009 年度 実績報告書

衝突を利用するマニピュレーション

研究課題

研究課題/領域番号 21560257
研究機関筑波大学

研究代表者

相山 康道  筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (60272374)

キーワードインパクト・マニピュレーション / みかけの慣性 / 衝突モデル / ロボット・マニピュレーション
研究概要

これまでの予備研究において,衝突時の撃力モデル,機構及び環境側への撃力の伝播モデルに従い,ロボットの機構の破壊を防ぐための,リンク・軸の設計,クラッチの導入による駆動系への撃力伝播回避手法の検討を行ってきた.
平成21年度は,機構の撃力伝播および衝突による手先速度変化のモデルの見直しを行い,これまで単一の剛体とみなしてきたマニピュレータを多リンク構造として解析を行った.これにより,マニピュレータの姿勢による見かけの慣性の変化を解析に組み込むことが可能となり,衝突後のマニピュレータの挙動をより正確にモデル化できるようになった.このモデルに基づく解析を行うことにより,これまでは衝突面に垂直方向の速度を持つ衝突しか扱えなかったものが,任意の速度を持つ衝突を行うことが可能となった.この解析を行ったところ,衝突面接線方向に対して,衝突前よりも衝突後のほうが速度が上がる場合があることが判明した.これは見かけの慣性に法線方向成分と接線方向成分の干渉項が存在し,法線方向の衝突の影響が接線方向に及ぶことがあるためである,これを利用することにより,衝突を利用することで,マニピュレータの手先速度をモータで出すことができる最高速度よりも大きな速度を出すことができることが明らかとなった.平成22年度以降はこの性質をより詳しく調査し,もともとは出せない高速な手先速度を出すことが可能な跳ね返り動作としてのインパクト・マニピュレーションの性質を明らかにしていく予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] マニピュレータの見かけの慣性を利用したインパクト・マニピュレーション2010

    • 著者名/発表者名
      越後谷駿介・相山康道
    • 学会等名
      日本機械学会関東支部第16期総会講演会
    • 発表場所
      明治大学駿河台キャンパス
    • 年月日
      2010-03-10

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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