研究概要 |
下記要領に従って、1軸制御浮上型モータの設計と試作を実施した。 (1)回転駆動のためのロータの磁石配置を設計した。予定では、ロータに6極の永久磁石、ステータ側に8個の空芯コイルをそれぞれ設けるとしたが、実際にはステータ側に6個の空心コイルを、ロータ側に4極の永久磁石を設けた。磁場解析ソフトを利用して,ロータに永久磁石を配置した場合の磁束の分布について評価した。予定では、空芯コイルによって回転励磁した場合、発生する駆動力を見積もるとしたが。十分な回転駆動には至らなかった。ロータはラジアル方向に対して受動的に安定であるため、ロータのラジアル方向の振動を極力抑える必要があったためである。そのために、ラジアル方向の振動を発生させるトルクむらがないように駆動する必要があったが、その十分な駆動までには至らなかった。 (2)回転駆動は計算機(H8マイコン),電力アンプ(作製)を用いて行なった。空芯コイルの励磁には、駆動トルクを任意に変化させることができるようにする予定であったが、マイコンの関係でマニュアルで任意に変化させることとした。ラジアル方向の剛性が軸方向に比べて小さいので、駆動開始時は小さいトルクで駆動する必要があった。しかし実際には、空心コイルを用いたこととコイル巻数が十分でなかったため、十分な駆動ができなかった。また、回転実験時にロータがラジアル方向に飛び出す危険性があるため,ロータ周りを予定通りガードした。
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