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2010 年度 実績報告書

自己始動形単相永久磁石モータの最適設計

研究課題

研究課題/領域番号 21560288
研究機関茨城大学

研究代表者

栗原 和美  茨城大学, 工学部, 教授 (30143142)

研究分担者 堀井 龍夫  茨城大学, 工学部, 准教授 (80114023)
キーワード電気機器 / 省エネルギー機器 / 単相永久磁石モータ / 効率 / 自己始動
研究概要

単相永久磁石モータは単相誘導モータに比較して励磁損失が小さいため、一般に高効率となる。このため、冷蔵庫等のコンプレッサーの駆動機として使用することにより、更なる省エネルギーが期待されている。さらに、自己始動形単相永久磁石モータは、インバータを必要とせず、単相電源への直接投入で始動し、同期に引き入れ、同期運転することができる。しかし、単相電源のため逆相分磁界が発生し、始動時に永久磁石によるブレーキに加えて逆相分磁界のブレーキが重畳し、始動特性の改善が重要になっている。
昨年度の研究において、高効率となる回転子形状、コンデンサ容量、脈動トルクが最小となる回転子バーのスキューピッチをシミュレーション結果から決定した。このシミュレーションで独自に開発した解析法が、自己始動形単相永久磁石モータのような複雑なモータの特性予測に大変有用であることが評価され、Springer出版のComputational Methods for the Innovative Design of Electrical Devicesの6章に、"Simple and Fast Algorithms for the Optimal Design of Complex Electrical Machinesとしい掲載された。今年度は、昨年度のシミュレーション結果に加えい、高効率を維持したまま、さらに始動能力を向上した回転子形状をシミュレーションより決定し、回転子の設計、試作を行った。試作した回転子を固定子に挿入した試験機を実験装置にセットし、予備実験を開始した。
以上のように、今年度目標にしていた高性能な自己始動形単相永久磁石モータの試作を行うことができ、来年度の最適設計技術の確立に向けて大きく前進した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 硬磁性材料に関するマイナーループを用いた移動係数の実験的決定方法2011

    • 著者名/発表者名
      堀井龍夫、吉村智萌、木村孝之、祖田直也、栗原和美
    • 雑誌名

      日本磁気学会誌

      巻: Vol.35 ページ: 17-21

    • 査読あり
  • [図書] Computational Methods for the Innovative Design of Electrical Devices2010

    • 著者名/発表者名
      Kazumi Kurihara,TbmotsuguKubota, Yuki Imaizumi
    • 総ページ数
      14
    • 出版者
      Springer
  • [備考]

    • URL

      http://info.ibaraki.ac.jp/scripts/websearch/index.htm

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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