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2011 年度 実績報告書

電動機の特性解析のための並列計算機システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21560295
研究機関岐阜大学

研究代表者

河瀬 順洋  岐阜大学, 工学部, 教授 (20144735)

キーワード並列計算システム / 電動機解析 / 実機モデル / 埋込磁石構造電動機 / 電圧方程式 / 渦電流損 / 層間ギャップ
研究概要

本年度は埋込磁石構造同期電動機(IPMモータ)を解析対象とし、本研究を通して開発された並列計算機システムを用いて、より実機に近い形状や条件で諸特性を解析し、並列計算機システムの有用性を明らかにした。以下にその具体例を示す。
IPMモータの固定子鉄心形状のモデル化が電動機の諸特性に及ぼす影響を求め、電流波形やトルク波形には固定子鉄心形状を簡略化したモデルを用いてもほとんど影響がないが、磁束密度や渦電流損に影響を及ぼすことを明らかにした。これにより、特性解析に対する電動機の数値モデル化において留意しなくてはならない点が明らかになった。
また、当初の計画通り、電圧方程式を連立した並列計算機システムを構築し、インバータ駆動時のIPMモータの諸特性を求めることができるようにるとともに、層間ギャップを考慮できるようにシステムを拡張し、より実機に近いモデル化を実現した。これにより、積層鋼板内の表皮効果を考慮した鉄損特性を定量的に求めることができるようになった。
さらには、積層鋼板内を流れる渦電流の三次元有限要素解析を実現した。この解析は莫大な計算容量と多大な計算時間を要し、現在の市販のPC単体ではとうてい不可能な計算であり、並列計算機システムの構築によってはじめて実現可能になった例の一つである。
さらには、当初の計画になかったが、本研究と通して培われた並列計算技術を複素数近似法による磁界解析システムに適用し、その有用性を明らかにした。
これらの研究成果は適宜、研究会等で発表され、国内外の研究者に伝えられた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] インバータ駆動時におけるIPMモータの積層鋼板中の三次元渦電流解析2012

    • 著者名/発表者名
      太田信治
    • 学会等名
      平成24年電気学会全国大会
    • 発表場所
      広島工業大学五日市キャンパス
    • 年月日
      2012-03-22
  • [学会発表] 複素数近似法を用いた並列計算による磁界解析2011

    • 著者名/発表者名
      石川雅武
    • 学会等名
      平成23年電気学会産業応用部門大会
    • 発表場所
      琉球大学千原キャンパス
    • 年月日
      2011-09-07
  • [学会発表] 並列計算を用いたインバータ駆動時のIPMモータの鉄損に関する検討2011

    • 著者名/発表者名
      田中憲
    • 学会等名
      電気学会静止器・回転機合同研究会
    • 発表場所
      新潟大学駅南キャンパス「ときめいと」
    • 年月日
      2011-08-26
  • [学会発表] 三次元有限要素法による固定子鉄心形状がIPMモータ諸特性に及ぼす影響の検討2011

    • 著者名/発表者名
      田中憲
    • 学会等名
      第23回「電磁力関連のダイナミクス」シンポジウム
    • 発表場所
      愛知県産業応用労働センター(ウィンクあいち)
    • 年月日
      2011-05-18

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公開日: 2013-06-26  

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