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2011 年度 実績報告書

キャビテーション放電を用いたCNT固定化ナノ粒子複合体の作製

研究課題

研究課題/領域番号 21560304
研究機関佐賀大学

研究代表者

猪原 哲  佐賀大学, 工学系研究科, 准教授 (90260728)

研究分担者 山部 長兵衛  佐賀大学, 名誉教授 (30093082)
キーワードキャビテーション / カーボンナノチューブ / ナノ粒子
研究概要

近年、エレクトロニクス分野では,透明性の高い機能性高分子フィルムが求められている.本研究の目的は、単層カーボンナノチューブ(SWNTs)を用いた透明性の高い機能性高分子フィルム(ポストITO膜)を作製することを目指して,ナノ粒子複合体作製技術を開発することである。本年度は,5nmのシリカ粒子を用いてキャビテーション放電処理による粒子状態について分析を行った.その結果以下のような結果が得られた.
混酸処理により精製水中に分散させたCNTをキャビテーション放電処理にかけた場合,処理の前後でその結晶構造は変化せず,かつゼータ電位は正方向に変化した.また,処理後のCNTは処理前に比べ凝集が起こりづらいことが分かった.溶媒としてエタノールを混合した場合も同様に,正方向へのゼータ電位の変化と,凝集を阻害する効果が得られた.
シリカ粒子をキャビテーション放電処理にかけた場合,処理の前後でゼータ電位に大きな変化は見られなかった.また,溶媒にエタノールを混合するとゼータ電位は正方向への変化を生じたが,凝集阻害効果は確認できなかった。
CNT・シリカ混合液をキャビテーション放電処理にかけた場合,処理の前後でゼータ電位に変化は見られなかったが,溶媒にエタノールを混合した場合は正方向への変化が見られた.エタノールを混合しキャビテーション放電処理にかけた試料では,CNTとシリカ粒子が凝集を阻害され支持膜全体に網状に分散している様子がTEM画像から確認できた.これは本研究が目標としていたナノ複合体の予想モデルに外観が似ていた.今後は,CNT間がシリカを仲介として電気的に結合しているかを明らかにしていく必要がある.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] キャビテーション・放電併用処理による透明導電膜用ナノ複合体の生成2012

    • 著者名/発表者名
      原亮介, 猪原哲
    • 学会等名
      平成23年度電気学会全国大会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2012-03-21

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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