研究課題/領域番号 |
21560310
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
西方 正司 東京電機大学, 工学部, 教授 (80092568)
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研究分担者 |
竜田 藤男 東京電機大学, 未来科学部, 講師 (00155095)
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キーワード | 再生可能エネルギー / 風力発電システム / 電流形サイリスタインバータ / ハイブリッドシステム / コンピュータシミュレーション / 省エネルギー / 高効率運転 / 高品質電力 |
研究概要 |
本研究では、平成17年度文部科学省研究装置施設整備費の助成を受け、申請者が所属する大学構内に設置された40kW級実用規模風力発電システムと、研究室内に設置している風力タービン模擬装置を用いた実験的検討、ならびに理論的検証を実施した。 40kW級風力発電システムは、自然風で運転されるため、様々な気象条件における運転データを取得するために、長期間に渡る実験を遂行する必要がある。このため平成22年度も、前年度に引き続き40kW級実用規模ハイブリッド風力発電システムの運転データを蓄積するとともに、ここで得られた諸データを、研究室内模擬装置やコンピュータシミュレーションモデルの解析精度向上に反映させた。 一方、模擬装置およびコンピュータシミュレーションによる解析では、任意の条件を設定した上での実験や、シミュレーション結果を得ることができるため、これらの研究結果はシステムの諸設定の最適化のために用いた。 さらに平成22年度は、複数台の風力発電機により構成されるハイブリッドシステム、ならびに風力発電機の出力が負荷の需要を上回る場合の、余剰エネルギー回収方式についての検討を開始した。複数台システムでは、コンピュータシミュレーションモデルならびに実験装置を構築し、異なる風速が流入する個々の風力タービンを、最適条件で運転可能であることを確認した。風力の余剰エネルギー回収方式については、原動機の駆動装置として双方向電力変換装置を設けることにより、風力発電機の余剰電力を、同期発電機を通して原動機側に変換できることを、実験ならびにシミュレーションにより確認した。
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