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2010 年度 実績報告書

紫青緑可視短波長II-VI光磁性半導体薄膜の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21560342
研究機関福岡工業大学

研究代表者

今村 正明  福岡工業大学, 工学部, 教授 (40111794)

研究分担者 山口 俊尚  福岡工業大学, 工学部, 教授 (50037925)
キーワードMBE / エピタキシャル / 磁性半導体 / 超格子 / スピントロニクス
研究概要

II-VI族ベースのMn系磁性半導体膜の設計指針に基づいて、可視短波長領域に対応できる光磁性膜を開発することを目的とする。ファラデー回転の強化は基本的に、Mn^<2+>イオンの3d電子とバンド電子とのsp-d交換相互作用による励起子準位の大きなゼーマン効果によるので、A^<II>B^<VI>用KセルとMnB^<VI>用Kセルの蒸発温度を種々試しながら、高いMn含有の膜を作成し、ファラデー回転特性を向上させることを目指した。ZnMnTeとZnMnSeの透過率(透明度)とファラデー回転の波長依存性を検討してきたが、両者の特性は明確に波長域(スペクトル)が異なり、ZnMnTe膜は緑色LDに良く合うことを見出した。また、擬四元のZnMnCoTeを作成し、ファラデー回転特性の強化向上を試みた。しかし、CdMnCoTeで確認済みのMnとCoの相乗効果による特性向上が、ZnMnCoTeでは確認できていない。ZnMnSeは、青色LDに波長が整合する可能性を持っていることが分かったので、さらに利用可能波長域の検討進めたい。なお昨年度に引き続いて、2011年度も、ZnMnTeあるいはZnMnCoTeの超格子膜の作成、またかねてより強い興味のあるフォトルミネッセンス効果とその磁界依存性(磁界による制御性)を調べ、新しい磁気光センサの可能性を検討したい。
すなわち、量子効果を実験的にさらに検討し、高性能の素子開発に繋げる研究を引き続き実施する。Zn_<1-x>Mn_xTeについて、その超格子膜を作成してそのフォトルミネッセンス効果を評価し、ルミネッセンス効果を利用する、新方式の光磁気センサについて、その実現可能性の検討を続ける。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] II-VI磁性半導体CdMnCoTe四元系薄膜における光磁気効果のエンハンスメント2010

    • 著者名/発表者名
      今村正明、山口俊尚
    • 雑誌名

      福岡工業大学エレクトロニクス研究所所報

      巻: Vol.27 ページ: 1-4

  • [学会発表] II-VI磁性半導体擬四元CdMnCoTe薄膜のCoによる光磁気効果のエンハンスメント2010

    • 著者名/発表者名
      今村正明、高城和美、山口俊尚
    • 学会等名
      第34回日本磁気学会学術講演会
    • 発表場所
      茨城県つくば国際会議場
    • 年月日
      20100904-20100907
  • [学会発表] II-VI磁性半導体擬四元CdMnCoTe薄膜のCoの効果による光磁気効果2010

    • 著者名/発表者名
      今村正明
    • 学会等名
      第11回九州・山口・沖縄磁気セミナー
    • 発表場所
      島根県隠岐の島町レインボーアリーナ
    • 年月日
      20100514-20100516

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公開日: 2012-07-19  

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