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2011 年度 実績報告書

ネットワーク符号化向け誤り訂正符号の復号法とその性能解析

研究課題

研究課題/領域番号 21560400
研究機関大阪大学

研究代表者

藤原 融  大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (70190098)

キーワードネットワーク符号化 / 誤り訂正符号 / 符号化 / 復号法 / 限界距離復号 / 結合重み分布 / 復号誤り確率
研究概要

ネットワーク符号化において各通信路が2元対称通信路であり、送信データを2元線形符号により符号化して、受信ノード(シンクノード)で誤り訂正を行う場合について以下の通り検討した。まず、送信符号語が3つ以上の場合に、多重重み分布と復号誤り確率の関係を明らかにした。次に、線形符号の2重あるいはそれ以上の多重重み分布(結合重み分布とも呼ばれる)について、双対符号の多重重み分布から計算するための方法を検討した。2重の場合は、調査の結果、既知であることがわかった。3重以上の一般の場合について、通常の重み分布に対するマックウィリアムズの等式を利用して、計算式を導出した。また、この計算式を用いて計算する場合の具体的かつ単純な計算アルゴリズムを導出した。そのアルゴリズムの計算量について評価を行った結果、ハミング符号など高符号化率の符号については、時間計算量より空間計算量が問題となりうるが、3重重み分布であれば、符号長64程度までは計算できることがわかった。
線形ベクトル空間A,Bを符号語とする符号の場合は、2つの符号語間距離は、dim(A∩B)で定義される。線形性をもつ符号については、距離分布の代わりにこの距離に対応する重み分布を考えることができる。一般の符号の重み分布の計算には、全ての符号語それぞれについてその重みを計算する必要があるが、符号の構造を利用して、重みを計算する必要のある符号語数を減らすことを検討し、いくつかの結果を得た。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ネットワーク符号化における線形ブロック符号の復号誤り確率の評価のための結合重み分布に対するマックウィリアムズの等式2011

    • 著者名/発表者名
      貴戸祥郎, 藤原融
    • 学会等名
      第34回情報理論とその応用シンポジウム
    • 発表場所
      岩手県岩手郡雫石町
    • 年月日
      2011-11-30

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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