研究課題/領域番号 |
21560404
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
相川 正義 佐賀大学, 工学系研究科, 教授 (20295025)
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研究分担者 |
田中 高行 佐賀大学, 工学系研究科, 講師 (60207107)
西山 英輔 佐賀大学, 工学系研究科, 助教 (30295026)
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キーワード | マイクロ波 / ミリ波 / 平面アレーアンテナ / 直交偏波切り替え / 直交偏波検波識別 / 両平面マイクロ波回路 / 簡易送受信モジュール / Push-Push発振器 |
研究概要 |
多様なワイヤレス技術のニーズに向けた簡易なマイクロ波ミリ波帯送受信機能モジュール技術の開拓を目的として、昨年度に引き続いて研究を進めた。今年度は最終年度でもあるので、送受信モジュールの構成要素の特性検証、さらにはそれらで構成する送受信モジュールを用いたデータ伝送基礎実験の実施を目指した。 高周波発振器については、前年度までに第8次高調波Push-Push発振器を世界に先駆けて実現しているので、今年度は送信系の直交直線偏波切り替え機能平面アレーアンテナ、及び受信系は直交偏波検波機能平面アレーアンテナに重点化してその実証を行った。先ず直交直線偏波アレーアンテナについては、一層誘電体基板で実現するために、エアブリッジとSPDTスイッチを一体化した両平面マイクロ波回路構成のアレーアンテナを設計試作し、良好な特性を確認した。これと並行して、受信モジュール系は偏波識別機能を持つ直交直線偏波受信アレーアンテナの構成法ならびに設計法の検討を進めて、良好なRF直接検波識別動作を確認した。 さらに、送信系と受信系を用いたデータ伝送基礎実験を行い、その基本動作を初めて実証することができた。今後の課題としては、(1)高速データ伝送のための伝送システム基本設計とその実証、(2)直交円偏波によるデータ伝送技術の確立、(3)平面アレーアンテナと集積回路の一体複合化によるモジュール構成法とその実装技術の検討、(4)応用展開領域の開拓などである。
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