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2009 年度 実績報告書

超小型アンテナの理論構築と実現化

研究課題

研究課題/領域番号 21560416
研究機関法政大学

研究代表者

中野 久松  法政大学, 工学部, 教授 (00061234)

研究分担者 三牧 宏彬  法政大学, 理工学部, 專任講師 (60120838)
キーワード超小型アンテナ / アンテナQ値 / 積分方程式 / インピーダンス整合
研究概要

1)小型アンテナの電流を厳密に求めるために,Maxwellの方程式に境界条件を適用して,電流を未知数とした積分方程式の導出をおこなっている.この積分方程式の積分核は三つに分類される.第一の核は,直線状導体の場合に現れるものと同形式となっている.第二および第三の核は曲がりの導体に起因するものである.電流をエンタイヤドメインで定義し,点整合法により積分方程式を解けるように工夫している.さらに電流を基盤としてアンテナからの放射界を求める計算プログラムを開発している.
2)開発した計算プログラムを用い、小型角形スパイラルアンテナを解析している.このアンテナの入力インピーダンスを求め,周波数応答を明らかにしている.さらに,実用上の観点から,容量装荷によるインピーダンス整合を考察し,給電線に対する整合を可能にしている.
3)上記の理論構築と並行して、基礎実験を遂行している。その際,小型角形スパイラルアンテナを、バラン回路を用いずに同軸線で簡易に給電している.同軸線の直径が0.33mmと1.6mmである場合のアンテナ作製上の問題点を考察している.直径0.33mmの同軸線では、曲げ(90度に近い)が容易であるが断線しやすいことが見出される.一方、直径1.6mmの同軸線では、曲げが困難であるが堅牢なアンテナを製作できる.アンテナ特性の測定から,次の点が指摘できる:アンテナが小さく、かつアンテナ導体を直角に曲げる箇所が多いため、曲げによる定在波の発生に注意する必要がある.今後は,曲げを緩やかにするために、小型丸形スパイラルを検討していくことになる.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 超低姿勢カールアンテナ2010

    • 著者名/発表者名
      中野久松
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2010-03-18
  • [学会発表] スパイラル形状を用いた小形アンテナ2010

    • 著者名/発表者名
      中野久松
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2010-03-18

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2014-06-23  

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