研究概要 |
以下に研究成果を示す. 1.計算プログラム 超小形アンテナを評価するための計算プログラムの"さらなる"改善をおこった.このプログラムはアンテナの任意の箇所に抵抗や容量を装荷できるようになっている.この計算プログラムはフォートランで書かれている.2.解析結果 (1)モノポールで給電された小形角型スパイラルアンテナを解析した.使用したアンテナの占有体積は0.016波長×0.015波長×0.0003波長と極めて小さい.スパイラルの終端を開放した場合と短絡した場合の放射特性を考察した.スパイラルの終端を開放した場合の特性は短絡した場合に比べ、直交成分の少ないことを明らかにした.(2)平面形状2線式丸型スパイラルアンテナの給電部付近に容量を装荷した場合の入力インピーダンスを解析した.使用したスパイラルアンテナの直径は,0.016波長と極めて小さい.さらに,高さは0.01027波長と超低姿勢となっている.給電部付近に適切な容量を装荷することにより,入力インピーダンスのリアクタンス成分がゼロとなることを示した.さらに,入力インピーダンスの周波数特性を解析し,入力抵抗の変化量が少なくなる周波数範囲を明らかにした.本解析の範囲内で,入力抵抗の変化量は24Ωである. 3.実験結果 上記のプログラム作成およびアンテナ解析と並行し,平面形状2線式丸型スパイラルアンテナを試作した.入力インピーダンスの実験値は理論値と良く一致し,理論解析の妥当性が確認できた. 以上の得られた成果を国内学会(電子情報通信学会)で公表した.
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