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2009 年度 実績報告書

高周波スイッチング増幅器を用いた電源回路の集積回路化およびデジタル制御

研究課題

研究課題/領域番号 21560420
研究機関福岡大学

研究代表者

末次 正  福岡大学, 工学部, 教授 (60279255)

キーワード移動体通信 / マイクロマシン
研究概要

E級増幅器においては負荷や入力電圧の急激な変動によりトランジスタが破壊されるということがまれに報告されているため、回路の静特性、動特性を解析することが重要であった。しかし、それらについてはまだ十分に解析されておらず、本研究で回路の静特性、動特性の理論解析を行い設計手法および最適な回路パラメータを検討した。その結果、急激な負荷変動のうちでも負荷がキャパシティブに急変する場合に高いピーク電圧がトランジスタにかかることが分かり、そのときにトランジスタが破壊されているのではないかという予測を得ることができた。また入力信号の変動に対しては、入力電圧に対する出力振幅の伝達関数を求めることにより周波数特性を得ることができた。このカットオフ周波数はチョークコイルのインダクタンスに大きく依存しているため、チョークコイルの設計により入力電圧の変動の影響は抑えられることが分かった。本研究の成果は、IEEE TENCON2010およびIEEE International Symposium on Circuits and Systemsにおいて学会発表を行った。また、De級増幅器を用いたDC-DCコンバータのオンチップ電源のレイアウト設計の結果を電気関係学会九州支部連合大会において発表した。
オンチップ電源の性能向上のために、1MHzのE級増幅器のプロトタイプ回路においてデジタル制御系を組み動作特性を測定した。このデジタル制御系において負荷回路のVSWRをデジタル表示するプログラムを作成し取得したデータをデジタルデータとして記録できるようにした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Analysis and Design of Class DE Amplifier with Nonlinear Shunt Capacitances2009

    • 著者名/発表者名
      Hiroo Sekiya, Takayuki Watanabe, Tadashi Suetsugu, Marian K.Kazimierczuk
    • 雑誌名

      IEEE Transactions on Circuits and Systems I 56

      ページ: 2362-2371

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Analysis of Dynamic Frequency Response of Class E Amplifier2009

    • 著者名/発表者名
      Tadashi Suetsugu, Marian Kazimierczuk
    • 雑誌名

      Proceedings of IEEE International Symposium on Circuits and Systems, 2009. II

      ページ: 2866-2869

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Simulation Analysis of Transient Behavior of Class E Amplifier Due to Load Variation2009

    • 著者名/発表者名
      Takeshi Yasukouchi, Tadashi Suetsugu
    • 雑誌名

      Proceedings of IEEE TENCON 2009 I

      ページ: 1-4

    • 査読あり
  • [学会発表] CMOS De級DC-DCコンバータのレイアウト設計2009

    • 著者名/発表者名
      鬼崎悠大朗・国次大樹・末次正
    • 学会等名
      電気関係学会九州支部第62回連合大会
    • 年月日
      2009-09-28

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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