• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

ユーザ特性を反映したサービス連携方式によるユビキタスネット社会の構築技術

研究課題

研究課題/領域番号 21560430
研究機関大阪府立大学

研究代表者

松本 啓之亮  大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (90285304)

キーワードサービス連携 / ユビキタス / エージェント
研究概要

ユーザ個人の特性を反映させたサービス連携方式を実現するために,サービスやモノの嗜好などの個人プロファイルを作成した.個人の特性は,人,サービス,モノとの関係により規定され互いに影響を及ぼすため,それぞれの関係をプロファイルとして管理する.これにより個人の特性を客観的なデータとして扱うことができ,データベース上で管理が可能となる.具体的には,ユーザの嗜好を反映させる個人プロファイルとして強度値と呼ばれる数値リストを用いている.強度値とは,検索対象がもついくつかの属性に対するユーザの嗜好を反映した値であり,これを用いることによりユーザのニーズに合うサービスを選定・合成・連携することが可能となる.
相互に利益目標の異なる複数のユーザに対し,その意思に沿った様々なサービスを連携・協調して提供する必要がある.ユーザの嗜好や使用履歴をベースにした個人プロファイルをもとに,Webサービスを活用してユーザに適合したサービスに組み上げてゆく連携方式を開発した.ネットワーク上にあるサービスをユーザに適合した形で提供するため,ユーザをエージェントとしてモデル化し,個々の意思決定主体の利益と同時にシステム全体の評価を最大化するための交渉プロトコルを開発している.この交渉プロトコルを新たに,ネットワーク上で提供されるサービスの検索に適用し,さらにユーザのタスクに応じたワークフローの概念を用いることによりユーザの要求に柔軟に対応できるようになった.種々のサービスをWebサービスを活用して個人適合させるための選定・合成・連携方式を開発することによりサービスのカスタマイズが可能となる.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] グラフィカルなモデルエディタを用いたマルチエージェントシミュレータ開発手法2010

    • 著者名/発表者名
      村上正敏, 丸尾友朗, 松本啓之亮, 森直樹
    • 雑誌名

      電気学会論文誌C 130巻

      ページ: 615-621

    • 査読あり
  • [雑誌論文] システムのディペンダビリティ向上へのアプローチ2010

    • 著者名/発表者名
      松本啓之亮
    • 雑誌名

      システム制御情報学会誌 54巻(印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] Webラッパを用いたサービス連携支援システムの提案2009

    • 著者名/発表者名
      岡部達也, 松本啓之亮
    • 学会等名
      第52回自動制御連合講演会
    • 発表場所
      大阪大学豊中キャンパス
    • 年月日
      2009-11-21
  • [学会発表] A Dependable Multi-Agent System with Self-Diagnostic Function2009

    • 著者名/発表者名
      K.Matsumoto, T.Maruo, A.Tanimoto, N.Mori
    • 学会等名
      Eighth International Symposium on Parallel and Distributed Computing
    • 発表場所
      Lisbon, Portugal
    • 年月日
      2009-07-03
  • [図書] A Graphical Development Method for Multiagent Simulators-Modelling, Simulation and Optimization2010

    • 著者名/発表者名
      K.Matsumoto, T.Maruo, M.Murakami, N.Mori
    • 出版者
      IN-TECH Education and Publishing(印刷中)

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi