研究概要 |
さまざまな状況でユーザが連携されたサービスを享受可能とするため,パソコン,携帯電話,PDAなどサイズが異なる機器を情報提示のターゲットとして使えるようなソフトウェア環境を整備した.これによりサービスを種々な状況でユーザが受けることができるようになり,さまざまな情報提示デバイスの連携方式を確立したため,いつでもどこでも,ストレスなく簡単に,シームレスにユーザ要求に対応可能なサービス連携が可能となる.さらにインタフェースにFlashという汎用なソフトウェアを用いているため,Webブラウザの種類に依存することなく利用可能である. ユーザの強い嗜好を示す情報として,ユーザ個人がWebブラウザ上で保持するブックマークを利用してユーザプロファイルを生成し,ユーザの嗜好に基づいた連携モデルの推薦機能を実現した.具体的にはまずWebサービスに付与されたタグに基づいたクラスタリングにより,Webサービスの抽象化を図っている。このため,連携モデル内のWebサービスを類似した別のWebサービスに容易に切り替えられる.次にデータマイニング手法の一つである単純ベイズ分類器を用い,分類クラスとして抽象Webサービスを定め,ユーザのブックマークを分類する.そして,ブックマークの分布頻度およびWebブラウザの閲覧履歴をユーザプロファイルとし,それを基にユーザに適したWebサービス群を推薦する.さらにWebサービスの入出力関係に基づいて,連携モデルを構築しユーザに推薦する. 提案手法を従来手法と比較し,単純な縦断検索・横断検索では従来手法より連携モデルの作成と実行に必要な作業量は削減されていることが分かった.また提案手法を繰り返し利用することにより,インタフェースにも変化が現れ,画面上でのユーザの操作を支援できることも確認した.
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