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2011 年度 実績報告書

完全並進不変性を有する複素ウェーブレットパケット変換の実現

研究課題

研究課題/領域番号 21560441
研究機関電気通信大学

研究代表者

中野 和司  電気通信大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (90136531)

研究分担者 新 誠一  電気通信大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (20134463)
キーワード信号処理 / ウェーブレットパケット / 並進不変性 / 統計解析 / システム同定
研究概要

ウェーブレットパケット変換は離散ウェーブレット変換の一般化であって,離散ウェーブレット変換に対して多重解像度解析(MRA)と似たやり方で実行される.その違いは,ウェーブレットパケット信号分解では各レベルにおいて近似係数と詳細係数両方ともに分解されるということである.MRAでは,分解されるにつれて配置されるウェーブレット係数の数はダウンサンプリングにより減少するが,全体としての情報量は元の信号と同じになるように設計されている.このことにより並進不変性が欠如してしまう.例えば,異常信号の検出問題に対して並進不変性をもたないまま信号解析すると,その信号の発生時刻,あるいは発生位置を安定して検出することはできなくなる.
最終年度では,昨年度までの開発の成果である,置換型複素ウェーブレットパケット変換および位相補正型複素ウェーブレットパケット変換についての工学応用について検討した.具体的には,章らの手法を比較対象として,提案するウェーブレットパケット変換手法を(1)クロータドリルにおける切削音に基づく異常検知・診断,(2)地中レーダによる地下埋蔵物(金属管)の標定に応用し,その有用性を確認した.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 地中レーダ受信信号のノイズ解析とその除去手法2012

    • 著者名/発表者名
      小林允, 中野和司
    • 雑誌名

      電気学会論文誌

      巻: Vol.132/Sec D

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 地中レーダ受信信号における反射波の強調手法2012

    • 著者名/発表者名
      小林允, 中野和司
    • 雑誌名

      電気学会論文誌

      巻: Vol.132/Sec D

    • 査読あり
  • [雑誌論文] FRIT法の状態フィードバック制御への応用2012

    • 著者名/発表者名
      松井義弘, 赤松駿一, 木村和彦, 中野和司
    • 雑誌名

      電気学会論誌

      巻: 132-C(in press)

    • 査読あり
  • [学会発表] ウェーブレット変換による状態遷移を含む心室細動の識別2012

    • 著者名/発表者名
      広瀬勝弘, 中野和司, 大屋英稔, 山口芳裕, 宮内洋
    • 学会等名
      電気産業計測制御研究会
    • 発表場所
      横浜国立大学
    • 年月日
      20120300
  • [備考]

    • URL

      http://www.ljung.ee.uec.ac.jp/

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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