二酸化炭素排出量と削減と廃棄物使用料の増大を可能としたセメントの最適設計

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21560480
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 土木材料・施工・建設マネジメント
• 研究機関: 東京工業大学
• 研究代表者: 坂井 悦郎 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (90126277)
• 連携研究者: 新 大軌 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (70431393)
• 研究協力者: 丸屋 英二 宇部興産(株), セメント建材カンパニー開発研究センター
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 土木材料 / 二酸化炭素 / 廃棄物資源化 / セラミックス / 廃棄物処理

研究概要

セメント産業においては,廃棄物の利用とCO_2発生量の抑制が求められている.混合材を利用し,混合セメントとし,クリンカー製造量を低減させることが最も効果的であるが,使用する廃棄物が減少する.間隙相量を増加して石灰石微粉末では,混合材量を10%,高炉スラグでは20%とすることとで流動性を制御することが可能であり,現在市販されているセメントと同等な流動性や性能を確保が可能なことを見いだし,廃棄物量を増加させ, CO_2削減もできるセメントの材料設計が可能であることを明らかにした.

研究成果

• [雑誌論文] 環境負荷低減のためのセメント系材料の開発 (2011)
  • 著者名/発表者名: 新大軌, 斎藤豪, 丸屋英二, 坂井悦郎
  • 雑誌名: コンクリート工学 巻: Vol.49, No.5 ページ: 57-60
  • 査読あり
• [雑誌論文] 被粉砕性の異なる石灰石微粉末を混和したC_3A相高含有セメントの流動性 (2011)
  • 著者名/発表者名: 荻野正貴, 新大軌, 丸屋英二, 浅賀喜与志, 坂井悦郎
  • 雑誌名: Inorganic Materials, Japan 巻: Vol.18, No.351 ページ: 70-74
  • 査読あり
• [雑誌論文] ペルティエ素子によるヒートシンク直接制御方式の伝導熱量計の開発 (2011)
  • 著者名/発表者名: 坂井悦郎, 佐藤博, 飯田真吾, 萩原清市
  • 雑誌名: 熱測定 巻: Vol.38, No.3 ページ: 83-85
  • 査読あり
• [雑誌論文] 混合材を添加したアルミネート高含有セメントの流動性と水和特性 (2011)
  • 著者名/発表者名: 丸屋英二, 一瀬龍太朗, 坂井悦郎
  • 雑誌名: セメント・コンクリート論文集 巻: No.64 ページ: 54-59
  • 査読あり
• [雑誌論文] Limestone Portland cement designed with the packing fraction and the shape of particles (2010)
  • 著者名/発表者名: Etsuo Sakai, Keisuke Masuda, Yasuo Kakinuma, Yutaka Aikawa, Masaki Daimon
  • 雑誌名: Proceedings of The 7th International Symposium on Cement & Concrete(ISCC2010) 巻: Volume I ページ: 107-113
  • 査読あり
• [雑誌論文] 少量サンプル陽断熱熱量計によるコンクリートの品質予測 (2010)
  • 著者名/発表者名: 丸屋英二, 三隅英俊, 高橋俊之, 坂井悦郎
  • 雑誌名: セメント・コンクリート論文集 巻: No.63 ページ: 183-187
  • 査読あり
• [雑誌論文] 無水セッコウと石灰石微粉末を添加したアルミネート相高含有セメントの流動性と初期水和 (2010)
  • 著者名/発表者名: 青柳祐司, 丸屋英二, 一瀬龍太郎, 坂井悦郎
  • 雑誌名: セメント・コンクリート論文集 巻: No.63 ページ: 9-15
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effects of Shape and Packing Density of Powder Particles on the Fluidity of Cement Pastes with Limestone Powder (2009)
  • 著者名/発表者名: Etsuo Sakai, Keisuke Masude, Yazoo Kakinuma, Yutaka Aikawa
  • 雑誌名: Journal of Advanced Concrete Technology 巻: Vol.7, No.3 ページ: 347-354
  • 査読あり
• [雑誌論文] Fluidity of Blast-Furnace Cement Having Different Aluminate Phase Contents (2009)
  • 著者名/発表者名: Daiki Atarashi, Etsuo Sakai, Eiji Maruya, Masaki Daimon
  • 雑誌名: Performance, Innovations and Structural Implications ページ: 991-996
  • 査読あり
• [雑誌論文] 廃棄物使用量の増大とCO2排出量削減に向けたセメントの材料設計 (2009)
  • 著者名/発表者名: 丸屋英二, 坂井悦郎, 大崎雅史, 加藤昌宏, 大門正機
  • 雑誌名: 廃棄物資源循環学会論文誌 巻: Vol.20, No.1 ページ: 1-11
  • 査読あり
• [雑誌論文] 間隙相量を増大したセメントの断熱温度上昇特性 (2009)
  • 著者名/発表者名: 丸屋英二, 坂井悦郎, 萩原清市, 大門正機
  • 雑誌名: セメント・コンクリート論文集 巻: No.62 ページ: 68-75
  • 査読あり
• [雑誌論文] 粉末度の異なる高炉スラグ微粉末を混和したセメントペーストの流動特性 (2009)
  • 著者名/発表者名: 新大軌, 丸屋英二, 濱幸雄, 坂井悦郎
  • 雑誌名: セメント・コンクリート論文集 巻: No.62 ページ: 33-38
  • 査読あり
• [雑誌論文] 石灰石微粉末を置換したアルミネート高含有セメントの流動性 (2009)
  • 著者名/発表者名: 一瀬龍太朗, 坂井悦郎, 大門正機, 丸屋英二
  • 雑誌名: セメント・コンクリート論文集 巻: No.62 ページ: 8-13
  • 査読あり
• [学会発表] 高炉スラグを混和したセメントへの高分子系分散剤の作用機構 (2011)
  • 著者名/発表者名: 新大軌,佐々部智文,玉木伸二,宮内雅浩,坂井悦郎
  • 学会等名: 第38回セメント・コンクリート研究討論会論文報告集
  • 発表場所: 愛媛
  • 年月日: 2011-11-18
• [学会発表] Material design of cement for increased waste usage and reduction of CO_2 emissions (2011)
  • 著者名/発表者名: Etsuo Sakai
  • 学会等名: The 8th International Symposium on Advancement of Cement and Concrete Industries
  • 発表場所: Korea Souel(招待講演)
  • 年月日: 2011-09-23
• [学会発表] 廃棄物使用量を増大したセメントの遊離石灰による流動性制御 (2011)
  • 著者名/発表者名: 神尾哲治,新大軌,坂井悦郎,丸屋英二
  • 学会等名: 第65回セメント技術大会講演要旨
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-05-18
• [学会発表] 少量サンプル用断熱熱量計によるコンクリートの品質予測 (2010)
  • 著者名/発表者名: 丸屋英二,三隅英俊,高橋俊之,坂井悦郎
  • 学会等名: 第63回セメント技術大会講演要旨
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-05-27
• [学会発表] 無水セッコウと石灰石微粉末を添加したアルミネート相高含有セメントの流動性と初期水和 (2010)
  • 著者名/発表者名: 青柳祐司,丸屋英二,一瀬龍太朗,坂井悦郎
  • 学会等名: 第63回セメント技術大会講演要旨
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-05-27
• [学会発表] 低炭素・資源循環型社会を目指した混合セメントの流動 (2010)
  • 著者名/発表者名: 新大軌,坂井悦郎,丸屋英二
  • 学会等名: 第37回セメント・コンクリート研究討論会論文報告集
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-05-26
• [学会発表] 廃棄物使用量を増大させたセメントの材料設計と新型熱量計による品質管理手法 (2010)
  • 著者名/発表者名: 坂井悦郎,丸屋英二,萩原清市,大門正機
  • 学会等名: 第63回セメント技術大会論文賞受賞講演
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-05-26