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2009 年度 実績報告書

超音波伝播速度による強度発現途上にあるコンクリートの弾性係数評価方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21560492
研究機関函館工業高等専門学校

研究代表者

澤村 秀治  函館工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (70321362)

キーワード若材齢コンクリート / 超音波速度 / 骨材容積率 / アーレニウスプロット / 有効材齢
研究概要

コンクリートの超音波速度は,細骨材量や粗骨材量などコンクリート中の材料の構成の影響を強く受け,セメントマトリックス強度が小さい強度発現途上の若材齢コンクリートでは,その傾向が著しい.したがって,超音波計測の結果を汎用的なものとするためには,骨材量の影響を適切に評価しなければならない.本研究では,骨材の超音波速度がその容積率に応じてコンクリートの超音波速度に寄与するとしたモデルを考え,今年度は特に粗骨材量がコンクリートの超音波速度に及ぼす影響の定量化を試みた.
平成21年度の研究では,(1)W/C=45%,細骨材容積率Sc=40%のモルタルについて,アーレニウスの反応速度則に基づいた超音波速度上昇特性の温度依存性を定量化,(2)骨材容積率に基づいたコンクリートの超音波速度計算モデルを提案し,粗骨材量が超音波速度に及ぼす影響とモデルの精度の検討,(3)疑似若材齢コンクリートを用いた超音波速度と動弾性係数の関係に粗骨材量が及ぼす影響の検討を行った.
これらの結果,骨材量の影響を考慮したコンクリートの超音波速度計算モデルの妥当性を示すとともに,有効材齢0.5日未満の領域では精度の検討が必要であることを明らかにした.また,コンクリートの超音波速度と動弾性係数の関係には,骨材容積率があまり影響を及ぼさないことも明らかにした.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 単位粗骨材量が若材齢時のコンクリートの超音波速度に及ぼす影響2010

    • 著者名/発表者名
      安澤朋也, 大西逸樹, 澤村秀治, 永島裕二
    • 雑誌名

      土木学会北海道支部平成21年度論文報告集 66

      ページ: E-7

  • [雑誌論文] 擬似若材齢コンクリートの力学特性と超音波速度に対する骨材の影響2010

    • 著者名/発表者名
      大西逸樹, 安澤朋也, 澤村秀治, 永島裕二
    • 雑誌名

      土木学会北海道支部平成21年度論文報告集 66

      ページ: E-8

  • [雑誌論文] 強度発現途上にあるコンクリートの超音波速度における粗骨材量の影響の定量化2010

    • 著者名/発表者名
      澤村秀治, 安澤朋也, 丸山久一, 永島裕二
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集 32(投稿済み採択決定)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 擬似若材齢モルタルにおける超音波伝播速度に対する細骨材の影響2009

    • 著者名/発表者名
      大西逸樹, 澤村秀治, 永島裕二
    • 雑誌名

      土木学会第64回年次学術講演会講演概要集 64

      ページ: 889-890

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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