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2009 年度 実績報告書

大気環境予測プログラムと連動した鋼橋への付着塩分予測法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21560500
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

小畑 誠  名古屋工業大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30194624)

研究分担者 永田 和寿  名古屋工業大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (40301238)
キーワード維持管理 / 腐食環境 / 飛来塩分 / 気象解析
研究概要

大気環境モデル(たとえばWRF V3において,飛来塩分に対するパラメータの妥当性を現地観測データを元に検討する.そして,局所解析に用いるための数値解析法の要素技術の検討を行った.加えて,検証のための現地観測データを取得した.以下にその概要を述べる.
1.現地観測データの取得
福井県坂井市内の三国大橋において腐食環境調査を行った.そしてPHSとIP網を利用したテレメータリングシステムにより常時データの収集を行った.
2.大域環境モデルによる飛来塩分量解析のためのパラメータ解析
飛来塩分の供給は主として海洋である.代表的なメソスケールの気象解析プログラムのWRFのChemパッケージを用いてその適用性を検討した.比較データとしては1985年に旧建設省土木研究所が実施した全国飛来塩分量調査を用い,日本全国の各地域,季節においてWRF/Chemがどの程度推定できるのかがわかった.
3.数値流体解析による汚染物質の付着挙動,洗い流し挙動等の解析
数値流体解析が対象とするのは,鋼橋近傍での空気の流れと飛来する汚染物質の付着挙動である.まず,飛来汚染物質の付着挙動については汚染物質量を濃度として状態変数として扱うオイラー流ではなく,固相の微小粒子の運動を追跡するラグランジュ流のアプローチをとり,飛来塩分粒子の桁面への付着の様子を予測した.そしてこの結果を実測値と比較した.きわめて簡単なモデル計算ではあるが,実測値との比較により部位による付着の相対量については良く予想できることがあきらかになった.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Numerical analysis of sea-salt particulate matter adhesion on bridge surfaces2009

    • 著者名/発表者名
      M.Obata, Hasegawa, K.Nagata, Y.Goto
    • 雑誌名

      Proc. Of ICASS09 I

      ページ: 369-379

    • 査読あり
  • [学会発表] 海洋面発生の飛来塩分の移流・拡散シミュレーションの検討2009

    • 著者名/発表者名
      星野明, 小畑誠, 永田和寿
    • 学会等名
      平成21年度土木学会全国大会
    • 発表場所
      福岡大学
    • 年月日
      2009-09-02
  • [学会発表] 効果的な桁洗浄のための飛来塩分の付着特性に関する調査2009

    • 著者名/発表者名
      永田和寿, 渡辺泰成, 小畑誠, 宮本重信
    • 学会等名
      平成21年度土木学会全国大会
    • 発表場所
      福岡大学
    • 年月日
      2009-09-02

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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